Facebookのニュースフィードに対するスパムフィルターが米国時間3月17日、正確に動作しなくなり、適切なウェブサイトへのリンクがブロックされてシェアできない状況が発生した。これにはコロナウイルス関連のコンテンツも含まれていた。
TechCrunchが情報提供者から連絡を受けたと報じた。ただし、コロナウイルスに関する全てのリンクが影響を受けたわけではないという。
Facebookは同日午後6時30分までに問題を修正したことを明らかにした。しかし、一部のユーザーはまだ問題があると指摘していた。
同社で公正性の取り組みを統括するGuy Rosen氏は、「誤って削除された全ての投稿を復旧した。これにはCOVID-19だけでなくあらゆるトピックのものが含まれていた。悪質なウェブサイトへのリンクを削除する自動システムの問題により、他の多くの投稿も誤って削除された」とツイートした。復旧した投稿の数は明らかにしていない。
このバグは、ソーシャルメディア企業が誤情報などの違反コンテンツを排除するにあたって直面する、技術的な課題を浮き彫りにしている。
Rosen氏のツイートに返信した一部のユーザーは、ネコの写真やコミュニティー向けのチラシ、隔離中に遊ぶゲームに関する記事などの投稿もスパムと判定されたと報告している。
CBS NewsのKathryn Watson記者は、コロナウイルス検査で陽性となった学生に関するDallas Morning Newsの記事がスパムと判定されたと報告。この投稿は後に復旧した。
Incredible. @Facebook said my post of this Dallas Morning News article highlighting that two people in their 20s and 30s are in critical care in Dallas County and that young people aren’t invincible went against their guidelines and was removed.https://t.co/HqoIdzzcSi
— Kathryn Watson (@kathrynw5) March 17, 2020
弁護士のMike Godwin氏はツイートで、コロナウイルスに関するTimes of Israelの記事がスパムと判定されたと述べた。「FacebookはTimes of Israelに掲載された私の記事をスパムと判定した(スパムではないのに)」(同氏)
Facebook decided that my posting of this Times of Israel article is spam. (It’s not spam.) pic.twitter.com/3NqUbiwmyi
— Mike Godwin (@sfmnemonic) March 17, 2020
Facebookはコロナウイルスに関する誤情報や有害なコンテンツの拡散防止に取り組んできた。1月には偽の治療法や防止策に関する投稿、および治療を受けさせないように誘導するコンテンツを削除すると発表した。Instagramでも、同ウイルスに関する誤情報の拡散に使われたハッシュタグをブロックしている。
Facebookはさらに、今回の感染症を治療または防止するとうたう広告を禁止している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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