Facebookとそのパートナー企業が、規制当局の懸念を受けて、新たな仮想通貨「Libra」の発行を目指すプロジェクトで他の仮想通貨を受け入れる可能性が出てきた。
Bloombergは米国時間3月3日、この件に詳しい情報筋の話として、Libraが主に決済ネットワークの役割を担うものになり、米ドルやユーロなどの法定通貨に裏付けされた中央銀行が発行する仮想通貨を受け入れる可能性があると報じた。Facebookは当初、単一のデジタル通貨を発行する構想を打ち出していた。この計画変更が実現すれば、規制当局を説得するのに役立つかもしれない。規制当局は以前から、Facebookがプライバシーに関して起こしてきた複数の問題や、仮想通貨が資金洗浄をはじめとする犯罪行為に使われる可能性を懸念していた。
Facebookは、Uber、Spotify、Mercy Corpsをはじめとする21社とともに、この仮想通貨の管理団体Libra Associationの創立メンバーとなっている。また、Libraを保管するデジタルウォレット「Calibra」の開発も進めている。
Libraプロジェクトを初めて明らかにした2019年6月当時、Facebookはこの新しい仮想通貨の提供を2020年の上半期に開始すると述べていた。同社幹部らはこの仮想通貨によって、特に銀行口座を持たない人々にとって送金が安く容易になるとしていた。だがそれ以来、この計画は数々の試練に直面してきた。VisaやMastercardといった主要パートナーもLibra Associationから離脱した。Facebookは、Libraの提供を始める前に規制当局の懸念に対応することを約束している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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