Amazonが4年前に最初の実店舗を開店したとき、人々を驚かせた。現在では、同社は書店から食料品の受け取り店舗、レジなしコンビニまで、あらゆる種類の実店舗を運営している。Amazonが今もさまざまなことを模索している途中であることは明らかだが、買い物客は全容を把握しきれなくなっているかもしれない。
同社は先月、またしても新しい形態の店舗を開店した。シアトルでオープンしたこの7700平方フィート(約715平方メートル)の店舗は「Amazon Go Grocery」と呼ばれ、さまざまなテクノロジーが取り入れられている。買い物客は青果物などの生鮮食品を選んだ後、レジを通らずに店舗を立ち去ることができる。
Amazonの実店舗に関するニュースを追ってきた人ならご存知かもしれないが、Amazonが運営するストアブランドの数はこれで7つになった。同社は2020年中にもう1つ店舗を開設する予定だ。このうち、4つのコンセプト店舗が食料品をメインとしている。しかし、大きな数字を持っているのは、Amazonが買収したストア、つまりWhole Foodsだけである。Whole Foodsは500店舗展開している。それ以外のブランドの店舗数は、約20店かそれ以下だ。
Amazonの店舗の形態が大体10種類に近づいた今、実店舗に関するこのたくさんのアイデアの背後に何らかの素晴らしい戦略が隠されているのか、少し考えてみてもいいだろう。たとえ優れた戦略があるとしても、それを理解できた人はほとんどいないはずだ。
ForresterのEコマース担当アナリストのSucharita Kodali氏は、こうした多くの店舗のコンセプトについて、「さまざまなことが試されているが、成果は出ていない。それが、現状を見た上での私の感想だ」と語った。
Amazonは「メディアの達人」であり、新しい店舗を開設するたびに多くのニュース記事で取り上げてもらうことができるが、これらの新しいコンセプトが成功を収めていることや同社の事業拡大に貢献できることをまだ証明できていない、とKodali氏は言う。
Amazonは本記事についてコメントを控えた。
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