アマゾンの実店舗、もう7種類に--狙いは何なのか - (page 3)

Ben Fox Rubin (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2020年03月12日 07時30分

 いくつかの種類のコンセプト店舗を開店したAmazonは今後、それらの店舗を最も成功しそうなものだけに絞り込んでいく可能性が高い、とLipsman氏は述べている。つまり、店舗数がなかなか増えないブランドは終了するか、あるいは小さな規模にとどまることになる。4年間で21店舗しか開店していないAmazon Booksや、2店舗しか展開されていないAmazon Fresh Pickupなどがこれに該当する。

 一方、最も有望なのは、わずか2年で25店舗が開店したAmazon Goと、1年半で11店舗が開店したAmazon 4-starかもしれない。

 Kodali氏は、Amazonの2019年の年間売上高は2805億ドル(約29兆円)に達したものの、店舗の形態がより小さいAmazon GoとAmazon Booksはそれぞれ年間数百万ドルの売り上げしか生んでいないはずだと指摘する。たとえAmazon Goの店舗数を今の10~20倍に増やしたとしても、Amazonのような巨大企業には大した影響を及ぼさないので、同社はもっと大きなことを目指した方がいい、というのが同氏の持論だ。

 Lipsman氏も、Kodali氏の経済面にフォーカスした意見には同意しているが、実店舗については、Amazonにとって新しいアイデアの実験台であり、また、同社のメイン事業であるオンラインストアと、成長する広告事業に使用できる貴重な消費者の購入データを収集できる場所だと考えている。

 さらに、Lipsman氏は、これらの実店舗を持つことで、Amazonのエコシステムに新たな一面が生まれ、顧客ロイヤルティが確立されて、顧客はもっとAmazonで買い物をしたいと思うようになるだろう、としている。同社はこれと同じ理由で、自社ブランドのデバイスを低価格で販売している。「Fire TV」スティックやEchoスピーカーを所有している人は、Amazonで買い物をして、Amazon Primeの会員になる可能性が高いからだ。

 Amazonが食料品に関連するコンセプト店舗を4種類展開したことは、この分野への関心の高さを示している、とLipsman氏は語る。それは、同社が食料品のオンライン配達やクリック&コレクト分野に進出する助けになるからだという。

 しかし、たとえこれらの実店舗がすべて失敗に終わったとしても、同社に害はないだろう、とLipsman氏。「Amazonには、成果を上げずに終わるかもしれない実店舗をいくつか試して展開してみるだけの余裕がある」(同氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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