Googleは米国時間3月3日、同社にとって1年で最大のイベントである年次開発者会議「Google I/O」を中止すると発表した。世界に混乱をもたらしてきた新型コロナウイルスへの懸念が理由だとしている。
中止となったGoogle I/Oは、カリフォルニア州マウンテンビューにあるGoogleのグローバル本社から徒歩圏のショアライン・アンフィシアターで5月12~14日に開催予定だった。チケット購入者は全額を払い戻しを受ける。
Googleの広報担当者は声明で次のように述べた。「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をめぐる懸念により、米疾病対策センター(CDC)や世界保健機関(WHO)などの保健機関の保健指導に従い、ショアライン・アンフィシアターでのGoogle I/Oの現地イベントを中止することに決めた。当社は今後数週間で、Google I/Oを進化させる他の方法を模索し、開発者コミュニティーと最大限に結びつきコミュニティーを構築し続けられるようにする。引き続きGoogle I/Oウェブサイトを更新していく」
2019年には参加者が7000人を超えたGoogle I/Oは、Googleにとって年間で最も重要な会合だ。最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏が行う基調演説は、米大統領の一般教書演説のようなもので、同社の現在の取り組みと優先事項が語られる。
Google I/Oの中止に先立ち、IT業界では多くのイベントが中止または延期されている。Facebookは2月27日、コロナウイルスへの懸念を理由に、同社最大の年次イベント「F8」の中止を発表した。Facebookは、F8の代わりに比較的小規模な各地でのイベントやライブストリームイベントを開催する。サンフランシスコで3月に開催予定だったゲームイベント「Game Developers Conference(GDC)」は延期された。バルセロナで毎年開催されていたモバイル関連の大規模なカンファレンス「Mobile World Congress」も、2月に中止された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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