Googleは米国時間2月20日、アプリ外広告(out-of-app ads)を表示させることでアプリストア「Google Play」のルールに違反している不正な「Android」アプリ開発者を取り締まる計画を明らかにした。
アプリ外広告とは、あるアプリから配信されて他のアプリの前面またはデバイスのホーム画面に表示される広告のことだ。その広告がどこから発したものか、ユーザーにはよく分からない。
新たな広告ルールの発効に先立ち、Googleは同日、Google Playからアプリ約600本を削除し、当該アプリの開発者による利用を禁止した。
Googleはさらに、これらのアプリ開発者を、Google Playだけでなく広告収益化プラットフォーム「Google AdMob」と「Google Ad Manager」からも締め出した。この追加の禁止措置により、アプリ開発者は事実上、Google Playの外でアプリを収益化することもできなくなる。
Googleで広告トラフィック品質担当シニア製品マネージャーを務めるPer Bjorke氏は、アプリ開発者らがアプリ外広告を表示させるために用いていた新たなテクニックに気づいたことから、同社として介入するに至ったと説明した。
「最近、コンテキスト外の広告を検知するための革新的な機械学習ベースの手法を開発し、これによって本日発表した措置に至った」(同氏)
Googleはまた、今後も広告ルールに違反した者を取り締まっていくとした。さらに、Google PlayおよびAndroidの広告エコシステムが健全性を保てるようにする3段階の計画についても説明した。
まず、Googleはアプリ外広告を継続的に規制していく計画だという。同社はアプリ外広告を、ユーザーに対する特に悪質な形の迷惑行為であり、混乱を招く行為であるとともに、広告費を危険な形で不正に搾取するものと見なしている。
さらに、アプリ開発者が業界の規制に準拠できるよう支援するため、より優れたツールもリリースしていく。
最後に重要なこととして、ユーザーがアプリ体験の中で受ける妨害を最小化し、画面に表示されるものを管理できるようにするために、Android OS自体の仕組みも変えていくという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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