Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏は、有害コンテンツに関して、同社は規制されるべきだとする意見に同調している。しかし、そうした規制を設けるためには、責任の観点から、Facebookをパブリッシャーと公益事業の中間に位置付けるような新たなフレームワークが必要だ。Zuckerberg氏がドイツで開催されたカンファレンスで現地時間2月15日、政府当局者やセキュリティ関係者にそう語った。
Reutersが報じたように、Zuckerberg氏はMunich Security ConferenceのQAセッションで次のように述べた。「私の考えでは、既存の業界には現在、2つのフレームワークがある。新聞や既存のメディアが一方にあり、他方はこうした電話会社のような形のモデルだが、後者は『データが受け手に流れるだけ』だ。(中略)誰かに電話口で暴言を吐かれても、その責任を電話会社に取らせようとはしないだろう。(Facebookは)両者の間に位置付けられるべきだ」
Facebook、Twitterなどソーシャルメディア大手やGoogleは、ヘイトスピーチの問題や選挙への干渉、顧客データの漏えいといったスキャンダルが相次いだことを受け、政府の監視を受けざるを得ない状況に直面している。Facebookは11月の米国大統領選挙を前に、偽情報の撲滅に向けて重点的に投資し、3万5000人を安全およびセキュリティの問題に当たらせているとしている。
Zuckerberg氏はこれまでにも規制を歓迎すると述べており、2019年春には、ガイドラインを確立する業界規模の団体を設けるといったアイデアを示した。
またZuckerberg氏は、Facebookが欧州でより高額の税金を払う意思があると考えているようだ。FacebookやAmazon、Googleなどのデジタルテクノロジー大手は、本来負担すべき税金を支払っていないとして、世界各国から圧力をかけられている。
FacebookはZuckerberg氏の15日の発言についてコメントを控えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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