実名口コミグルメサービス「Retty」を運営するRettyは2月17日、同社が提供している食領域のビッグデータ連携基盤「Food Data Platform」において、オープンエイトが独自に開発したAI技術を活用するリッチコンテンツの生成やアルゴリズム・ソフトウェアモジュールの「API Platform」を連携すると発表した。
2019年10月1日に提供を開始したFood Data Platformは、Rettyに蓄積され、日々更新され続ける食領域の各種データの収集/格納/整形/統合/管理を行い、企業のサービスとシームレスにデータ連携が行えるビックデータ連携基盤。
オープンエイトが提供するAPI Platformは、各種データベースにストックされているテキスト情報や静止画・動画を組み合わせることで、ストーリー性のある1本の動画に編集できるという特徴がある。また、パーソナライズ配信が行えるなど、自由度の高い活用が可能。
さらに、動画生成の一連のプロセスを可能とするAPIをパッケージで提供するほか、文章要約や分析ダッシュボードなど必要な機能のみを利用することも可能。これにより、企業は自社が保有するテキストデータや静止画をリッチコンテンツへ加工でき、あらゆる情報発信に活用することで、ビジネス機会の創出が期待できるという。
今回の連携により、企業が運営するサービスにおいて新たな体験の創出、マーケティング活用、トレンド分析や商品企画・商品開発など、さまざまな企業の用途に応じたデータ活用が可能になるという。
具体的には、Food Data Platformが保有する各種データ(店名・エリア・クチコミ・ユーザー投稿写真など)をAPI Platformに取り込むことで、おすすめメニューや店舗の雰囲気などが分かる20秒程度の短尺動画をサーバ上で自動生成でき、Retty内で配信できるようになる。
ユーザーにとっては、配信された動画をページ移動せずに視聴することで飲食店の情報を効率よく知ることができ、興味を持った店舗に対する予約への導線がスムーズになるなど、より便利な店舗探しが可能になる。
同社は今後、提供データを拡大し、飲食法人・飲料メーカーに限らずさまざまなクライアントの顧客向けコンテンツ提供を目指すという。
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