なぜオープンなTwitterで違法薬物を販売しているのだろうか。逮捕などにつながらないのだろうか。
実は、多くのアカウントは単価らしきものは載せていても、直接「売る」とは書いていない。虚偽の投稿の可能性もあり、売ることが明らかでなければ投稿だけでは罪に問えない可能性が高い。
さらに、営業したり店舗を構える必要もなく、コストも抑えられる。テレグラムでやり取りすれば証拠も残らないし、取り引き用にTwitterでバイトを雇えば自分が捕まることもまずないというわけだ。
さらに、インターネット上で販売している薬物は、純度が落ちるなど粗悪品のことが多く、振込みの場合はお金だけを騙し取られることもあるという。
ネット上にどのような情報が蔓延していようと、大麻が心身に有害で、違法であることは事実だ。若者が普段使っているTwitterで気軽に投稿されていても、好奇心で安易に連絡をとったり、購入してしまうと取り返しがつかないことになる。周囲の子どもたちに、薬物の怖さやTwitter投稿の裏側にある実態、危険性について教えてあげてほしい。
高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業等のコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育について詳しい。
元小学校教員。
『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(共に日本実業出版社)他著書多数。
近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)。
ブログ:http://akiakatsuki.hatenablog.com/
Twitter:@akiakatsuki
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