オリエントコーポレーションとLINE Payは1月31日、「LINE Payクレジットカード」の発行における業務提携契約を解消すると発表した。
LINE Payは、Visaのタッチ決済機能を搭載したクレジットカードの発行に関し、2019年6月27日付けでビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)、オリエントコーポレーションとの合意を発表。LINEウォレットとの連携や、初年度は「LINEポイント」を3%還元するなど、カードの利用に応じてLINEポイントを含むさまざまな優待特典の提供を予定していた。
LINE Pay広報担当者に今回の提携解消について確認したところ、「毎日決済関連の新情報がある中で、市場環境の急速な変化とともにユーザーニーズが変化。ユーザーに最適なサービスを検討する中で、先方と協議して解消となった」とコメント。2020年1月でのカード発行を予定していたが、LINE Payとして考えているサービスレベルでの提供が難しかったようだ。
同社では、クレジットカードを重要戦略に位置付けており、Visaとのパートナーシップは継続。新たなパートナーを見つけてクレジットカード発行にこぎつけたいとしている。こうした事情もあり、発行自体は前向きではあるものの、具体的な提供時期については「現時点では未定」としている。
また、オリエントコーポレーション広報部に確認したところ、「リリース以上でお話することはない」としつつ、市場環境の変化について「国内のキャッシュレス決済の市場自体は拡大しているが、お客様の期待するサービスレベルも高まっている。また、キャッシュレス決済事業者間での競争も激化している」とコメント。同社ではLINE Creditと融資事業を展開しているが、こちらについては特に影響はないとしている。
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