Boston Dynamicsの犬型ロボット「Spot」は、歩き、登り、走り、飛ぶことができるほか、トラックをけん引したり、ドアを開けたり、ダンスを披露したこともある。
ディスカバリーチャンネルの人気テレビ番組「怪しい伝説」で司会を務めていたAdam Savage氏も、手に入れたばかりのSpotで何ができるか試してみたいようだ。Spotをカスタマイズできるソフトウェア開発キット(SDK)が先週、一般公開された。
Boston Dynamicsは、「エンターテイナーでありエンジニアでもあるSavage氏は今後1年間、カスタムのハードウェアやソフトウェアを開発し、Spotに組み込んでいく。さまざまな面白いアプリケーションで、このプラットフォームの柔軟性を示せるだろう」と説明している。
Savage氏は「Adam Savage's Tested」チャネルに投稿した動画の中で、Spotの開発やプロジェクトを実施する計画を明らかにした。動画の中では、屋外のトレーニングコースでさまざまなテストを実施する様子が紹介されている。
Savage氏はまず、岩を登るSpotの能力をテストするが、試すたびにさまざまな結果となった。さらに、はうような歩き方に設定して登らせると、1回で成功する。Savage氏はテストを続け、Spotに大きな鉄パイプのトンネルを通らせたり、低い橋の下をくぐらせたりしたほか、階段を昇らせた。
.@dog_rates, I know you only rate dogs. Does Spot count? pic.twitter.com/iOmKnq0CXb
— Adam Savage (@donttrythis) 2020年1月23日
このロボットが、いつものようなBoston Dynamicsのラボではなく、現実の世界に出て屋外で動く様子を見るのは面白いが、動画で最も楽しいと感じたのは、Savage氏がまるで本物の犬に接するようにSpotに話しかけていることだ。
Spotは2019年9月にアーリーアダプター向けに出荷された。Boston Dynamicsによると、「建設、電気事業、公安、鉱業、エンターテインメントなど多岐にわたる業界で、顧客はこのプラットフォーム上のソフトウェアアプリケーションやカスタムペイロードを構築している」という。
SDKを利用すると、開発者もこれまでロボットを扱ったことのない人も、Spotとコミュニケーションを取り、Spotが有益な作業をできるようにするカスタムアプリケーションを開発できる。
開発者がこのロボットを借りてコードを実行するには、やはりアーリーアダプタープログラムに参加する必要があるが、誰でも興味があればGitHubでSDKを確認することができる。これまでのアーリーアダプターは、自分のコードをオープンソース化できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」