まさに、小さな脳とビッグサイエンス(巨大科学)だ。Googleとハワードヒューズ医学研究所ジャネリアリサーチキャンパスの研究チームは、ショウジョウバエの脳の詳細な3Dマップを作成した。研究チームによると、このマップにより、脳が学習や記憶などの行動を制御する仕組みについて、さらに多くのことが分かる可能性があるという。研究内容について説明した研究プロジェクトのウェブサイトや論文によると、今回の3Dマップは、生物の種類を問わずこれまでに作成されたこの種の脳マップ(「コネクトーム」と呼ばれる)の中で最大規模だという。
論文によると、このマップはハエの脳の大部分をカバーしており、学習、進路誘導、視覚処理、そしておそらくは睡眠に使われる神経回路を含むという。ハワードヒューズ医学研の説明によると、約2万5000個のニューロン(神経細胞)が、それらをつなぐ2000万個の化学シナプスと併せて網羅されており、複雑なイメージング技術とディープラーニングのアルゴリズムが必要だったという。
プロジェクトのデータは誰もが無料でダウンロードできる。プロジェクトのウェブサイトでは、マップをさまざまな角度から捉えたさらに多くの動画が公開されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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