オールハウスは1月15日、ジーエルシーと共同で、不動産売買事業の事務作業を削減することができる、不動産業界に特化した「Prop RPA(仮称)」を開発したと発表した。1月14日から、オールハウスにProp RPAを本格導入し、これまで不動産売買業務において、従業員が時間をかけて行っていた事務作業を自動化し、業務時間の削減を目指す。
オールハウスは、注文住宅に加え、不動産売買、賃貸、リフォーム、賃貸管理等の不動産事業を展開。一方のジーエルシーは、業務自動化やサービスの質の向上を目的に、AIなどの先端技術を活用したデジタル化ソリューションを提供している。
今回、両社は共同でProp RPAを開発。RPAは「Robotic Process Automation」の略で、事務作業を担うホワイトワーカーがPCなどを用いて行っている一連の作業を自動化する、「ソフトウェアロボット」のことだ。
オールハウスによると、働き方改革の推進にともない、長時間労働の是正や、生産性向上への取り組みを行う企業が急増。RPAなどによる業務の自動化が注目され、同社でも不動産売買業務において、業務改善が急務となっていた。そうした背景から、作業時間の改善とサービスの質の向上を目的に、2018年10月より、不動産売買事業においてRPAシステムを試験的に運用。その結果、一つの業務に関して、年間約900時間の作業時間削減を実現したという。また、手作業が減ったことによる人的ミスの防止や、削減した時間を使って他の業務に注力できるようになったという成果もあったとしている。
オールハウスでは、今後も業務の自動化を進め、従業員の残業時間の削減によるワークライフバランスの実現や、サービスの質の向上、顧客への新たなサービスの提供を行い、顧客満足度向上を目指すという。さらに、不動産売買に関するその他のシステムや、不動産賃貸業の業務を自動化するシステムも、今後ジーエルシーと共同で開発していく考えだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果