2010年代を代表する30人（下）ジニ・ロメッティ氏やマーク・ザッカーバーグ氏など - (page 2)

Ginni Rometty氏

IBMのCEO、Gini Rometty氏
提供：IBM

　50年前ほどはクールだと思われなくなった役職の1つが、IBMのCEOだ。しかしRometty氏は、2012年にトップの座について以来、同社を巨体を持てあます時代遅れの恐竜から、未来を目指す企業へと変貌させた。現在のIBMは、人工知能（AI）やブロックチェーン、量子コンピューティングといった、萌芽期にある技術への投資を進めている。

Sheryl Sandberg氏

2015年のSheryl Sandberg氏
提供：Claudia Cruz/CNET

　Mark Zuckerberg氏がスポットライトを浴びすぎた時期に、Facebookが必要とした新顔がSandberg氏だった。同氏はFacebookを今日のグローバルな存在に育てた功績の一端を担っているが、その名前を有名にしたのは、2013年に出版されたビジネスと経営に関する回顧録「LEAN IN（リーン・イン）女性、仕事、リーダーへの意欲」だ。FacebookとSandberg氏は、同社が抱えるプライバシー問題や誤情報の拡散などの無数のスキャンダルに関して強い批判を受けているが、どちらも一歩も引く気配がない。

Kevin Systrom氏とMike Krieger氏

Instagramの元役員Adam Mosseri氏の左側に座るMike Krieger氏と、右側に座るKevin Systrom氏
提供：Instagram

　ソーシャルメディアに関するスキャンダルによって、FacebookやTwitterなどの評判が落ちている中、Instagramは今も、私たちの最高の瞬間を共有できる場として、スキャンダルに汚されずに残っている。それが真実なのか、「ファイアフェスティバル」ばりのとんでもない偽りなのかは別にして。悲惨な結末に終わったその音楽フェスティバルは、Instagram上の多数の「インフルエンサー」の力と、どのプラットフォームよりも強いかも知れないFOMO（訳注：情報から取り残されることを恐れるSNS依存症）を利用して宣伝された。

　Systrom氏とKrieger氏が2010年に共同で立ち上げたこの写真共有サイトは、2012年にFacebookによって10億ドルで青田買いされた。Systrom氏は引き続き2018年までCEOを務め、このサービスを登録ユーザー10億人弱の規模まで育てた。このプラットフォームは、いくつかの国で検閲を行っていることや、「シャドウバン」（投稿を投稿者本人には分からないようにほかのユーザーに表示されないようにすること）などで批判されているが、近年の親会社と比べれば、比較的スキャンダルが少ない状態を保っている。