2010年代はテクノロジーに関する話題が豊富にあった10年間だった。発言自体がニュースになることもあった。
大胆な約束や気の利いた返し、渋々の謝罪は、それ自体がニュースになることもある。発言者が政治家や著名な最高経営責任者(CEO)である場合は、特にそうだ。本人が自らの口で語った発言もあるが、多くは意見を素早く簡潔に伝えられるTwitterへの投稿だった。
一方、私たちに考えさせたり、笑わせたり、困惑させたりした言葉を発したのは、機知に富む、または深遠なコメントをしようとする著名人たちだけではなかった。著名な科学者が人工知能(AI)などの急速に進歩するテクノロジーについて警鐘を鳴らし、一般の人が業界有数の強大企業のセクハラ慣行を暴露した。小型ロボットが別の惑星から挨拶をしたこともあった。
本記事では、世界中のCNET編集者の助けを借りて、テクノロジー業界の2010年代を特徴付けた30の発言(順不同)を紹介する。
「そのような持ち方をしないで」
特定の持ち方で「iPhone 4」のアンテナ部分に触れると通話品質が低下するとの苦情を受けて、AppleのCEOだったSteve Jobs氏が顧客への電子メールで述べた言葉だ。3週間後、Appleはアンテナを保護するバンパーをiPhone 4の所有者全員に無料で提供することを発表した。(2010年6月24日)
「『Android』をたたきつぶす。コピー製品だからだ。この件に関して、私は熱核戦争を仕掛けることもいとわない」
2011年に出版された書籍「スティーブ・ジョブズ」でWalter Isaacson氏が引用したJobs氏の発言。
「私は証言しない人たちのために75ページもの趣意書に急いで対応するつもりはありません。75ページですよ!75ページの趣意書について、命令を出せというのですか。あなたがコカインでもやっているのでなければ、時間が4時間もない状況で、この人数の証人を召喚できないことは分かるはずでしょう」
Appleとサムスンの7年間にわたる特許侵害訴訟で判事を務めた米連邦地方裁判所のLucy Koh判事が、Appleの弁護士であるBill Lee氏に語った言葉。Koh判事はこの長い争いが蒸し返されることを望んでいないだろう。(2012年8月16日)
「火星の表面に無事たどり着いた。ゲールクレーター、私は今あなたの中にいる!#MSL」
火星に着陸した後、火星探査機「Curiosity」がTwitterで発した言葉。(2012年8月5日)
「私はほかの誰とも違わない。特別なスキルもない。普通の人間だ。毎日オフィスの片隅に座って、何が起きているのかを監視しているうちに、『これは、われわれが決めることではない。これらのプログラムと政策が正しいのか、間違っているのかを判断するのは、一般の人々であるべきだ』と思った」
米国家安全保障局(NSA)が電話を盗聴できることを示す機密文書を大量に公開した後、内部告発者のEdward Snowden氏が動画の中で語った言葉。(2013年6月9日)
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