スマートフォン依存を緩和するためのGoogleの取り組みが、ついに実用化の時を迎えた。5月のGoogle I/Oで初めて発表された「フォーカスモード」が、ベータ段階を終えて、「Android 9」と「Android 10」を搭載する端末にリリースされた。
この新しいモードは、Androidのツール「Digital Wellbeing」の1つで、集中の妨げとなるスマートフォン上の多数のアプリの一部を一時的に停止し、やらなければならないことに集中できるようにするというもの。この機能を有効にして、ソーシャルメディアアプリ、ビデオアプリ、ゲームなど、最も気が散ると感じるアプリを選択することができる。その状態でそれらのアプリを起動しようとすると、「そのアプリが一時停止されていることを(フォーカスモードが)リマインドしてくれる」と、Androidプロジェクトマネージャーを務めるDayson Pais氏は、今回のリリースを発表するブログ記事に記している。
この機能は、「フォーカスモードをオフに切り替えるまで、それらのアプリの通知をオフ」にすることで、誘惑をさらに抑制するという。その他に、ユーザーが選択した特定の日や時間(土曜日の午前9時から午後5時までなど)に、フォーカスモードを自動的にオンまたはオフにする機能などもある。
似たような他のアプリとして、OnePlusの「Zen Mode」があるが、こちらは有効にしてから20分経過しなければ、端末の使用を再開できない。それとは異なり、Googleは「少し休憩するオプションを用意しており、フォーカスモードを一時的に解除して一部のアプリを使用し、準備ができたら再びフォーカスモードに戻ることができる」という。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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