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Netflixは最強のライバル「Disney+」をどう迎え撃つ?

Joan E. Solsman (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2019年11月18日 07時30分
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 NetflixはDVDの宅配レンタルを手がけていたが、事業を転換して、テレビに対抗するインターネットのサービスとして台頭した。「Disney+」は、Netflixがこれまでに直面してきた中で最も規模の大きい、直接の競合相手になるかもしれない。だが、Netflixの最高経営責任者(CEO)であるReed Hastings氏はDisney+との競争を気に病んではおらず、むしろ利用することを楽しみにしているという。

NetflixとDisney+のロゴ
提供:Getty Images

 Hastings氏は先週、ニューヨークで開催された「DealBook」カンファレンスで、「彼らのことを気に病んでいるのではなく、賞賛している。彼らのコンテンツは素晴らしいので、私は会員になるだろう」と述べた。

 Disney+は、Disneyが制作するほぼすべての作品を、月額6.99ドル(約760円)で視聴できるストリーミングサービスで、米国時間11月12日の朝早くに提供が開始された。しかし、Netflixに照準を合わせているストリーミングサービスは、Disney+だけではない。Appleは11月1日に「Apple TV+」の提供を開始した。ComcastとNBCUniversalの「Peacock」は2020年4月に、AT&Tの「HBO Max」は5月にそれぞれサービスを開始する予定だ。

 Disney+は、サービスの提供が始まって間もなく、一部のユーザーがサービス障害を報告していた。

 とはいえ、Netflixに狙いを定めた新興のライバルたちの中で、最も強大な力を備えているのはDisneyだ。Disneyは全社一丸となって、ストリーミングに大きく賭けている。NetflixがDisneyの大ヒット映画をストリーミング配信するために同社に支払っていた多額のライセンス料を放棄することも、その表れだ。

 少なくとも公の場では、両社は相思相愛のように見える。DisneyのDirect to Consumer(D2C)およびインターナショナルビジネスの責任者であるKevin Mayer氏は11月8日の記者会見で、「私たちの大多数はNetflixの会員だ。彼らは本当に素晴らしいと思う。われわれが今参入しようとしている市場を作り出したのはNetflixなのだから、彼らは偉大だ」と述べている。

 Hastings氏のDisneyに対する賞賛について、経営幹部が平静を装っているだけと考えることは簡単だが、同氏は、NetflixがDisney+の提供開始に強い関心を持っていることをさりげなく認めた。「われわれが最も多くのことを学べる相手は、Disneyだ」(同氏)

 いわゆるストリーミング戦争で最も注目されているのは、これらの新興ストリーミングサービスがNetflixの会員をどれだけ奪えるのか、ということだ。だが、新たなライバルが多数登場したことで、Netflixは自社がほかに何を提供すべきなのかを知ることができる。

会員をめぐる争い

 Netflixがストリーミング動画のサブスクリプションに関して、ライバルを圧倒しているのは間違いない。

 同社の2019年末時点での全世界会員数は、1億6500万人以上になる見通しだ。会員数で比較すると、Huluの5倍以上の規模になる。Netflixが今後5年間で半分の会員を失ったとしても、Disney+を上回っている可能性がある。Disneyは、Disney+の会員数が6000万人~9000万人に達するには5年かかると予想している。

 しかし、多くの新興のライバルたちにとっては、Netflixから会員を奪うよりも、コードカッター(従来の有料テレビを解約する人)を獲得する方がはるかに簡単かもしれない。

 コードカッティング(消費者がケーブルテレビや衛星放送などの従来の有料テレビを解約して、多くの場合、ストリーミング動画サービスの会員になること)は「これまでよりも醜い状況になっている」、と調査会社MoffettNathansonのアナリストのMichael Nathanson氏は10月、有料テレビ企業の最近の業績に関する分析の中で述べている。

 Comcast、AT&T、Verizon、Charterの大手有料テレビ企業4社は、第3四半期に174万人の動画契約者を失った。Nathanson氏はこれを「流血の惨事」と評している。この契約者数の急激な減少を踏まえて、同氏は第4四半期の従来型有料テレビの解約者数が過去最悪の水準になると予想した。

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