Microsoftは米国時間10月2日、新たなOS「Windows 10X」を発表した。2020年終わりごろに発売予定の新型2画面デバイス「Surface Neo」のほか、ASUS、Dell、HP、レノボのデバイスにも搭載される予定だ。
Microsoftは数年間にわたり、「Windows」のアーキテクチャーを変更してモジュール化する取り組みを続けており、Windows 10Xもその成果の1つと言える。この取り組みは、すでに「HoloLens 2」「Surface Hub」「Xbox」といった製品にも取り入れられている。ニューヨークで開催されたイベントでのMicrosoftの説明によると、Windows 10Xは2画面デバイス専用に開発されたOSとのことだ。
Surface Neoは、これまで「Centaurus」というコード名で呼ばれていたデバイスで、数カ月前にはMicrosoft社内でデモが行われたとの報道があった。以前から、このデバイスに搭載されるOSについては、「Windows Core OS」(WCOS)を基盤としたWindowsの「軽量」版になるとの推測が大勢を占めていた。WCOSは「Windows OneCore」の後継にあたるもので、Windowsのモジュール化を進めることで、スマートフォン、デスクトップマシン、ヘッドセットなどさまざまなデバイスを横断して利用可能にすることを目指す、「Chrome OS」に似た構想を持っていたとされる。この軽量版Windowsが形になったのが、社内で「Windows Lite」や「Santorini」という名で呼ばれていたWindows 10Xのようだ。
「われわれの目標は、2画面の併用により、新たなモバイルの生産性と創造性の時代の到来を加速させることだ」と、Surface Neoのソフトウェアエクスペリエンス担当責任者を務めるCarmen Zlateff氏は、2日のイベントで語った。
同氏によると、Windows 10Xは「Office」などあらゆるWindowsアプリに対応するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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