「Apple Maps」の新バージョン、米で配布始まる--高まる「Google Maps」ユーザー奪取の可能性

Shelby Brown (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年10月01日 08時01分

 Appleは「iOS 13」のリリースに続いて「Maps」アプリの機能を拡大し、ニューヨークなど米北東部の地図を刷新した。米国時間9月30日に提供開始された刷新版の地図では、より広い範囲の道路網が網羅され、歩行者データが改良されているほか、より正確な住所情報とより詳細な土地被覆情報が示される。また、建物、公園、港、海岸がこれまでよりもリアルに表示される。

iPhone
新しいMapsがiPhoneなどに提供開始された
提供:Óscar Gutiérrez/CNET

 Appleは、6月にカリフォルニア州サンノゼで開催した年次開発者会議Worldwide Developers Conferenceで、Mapsの新しい外観を初めて披露した。同社はこの数年間、「Google Maps」や「Waze」といったアプリからユーザーを奪取するべく、同社の地図技術を基礎から再構築していた。

 より詳細な地図が表示されるようになったことに加えて、新しいMapsには次のような新機能が追加されている:

  •  「Look Around」:周囲の景色を360度見渡すことのできるこの機能(Apple版の「Google Street View」と考えてよい)は現在、ニューヨーク市の全5区で利用可能だ。
  •  「Siri」の自然言語ガイダンス:音声アシスタントSiriが、自然に聞こえる音声でニューヨーク市の道案内をするようになった。例えば、Siriは、「後1000フィートで」と言う代わりに「次の信号で左に曲がってください」と言うようになる。
  •  「Collections」:「iOS 13」で提供開始されたこの機能では、市内のお気に入りの場所や訪れたい場所の共有可能リストを作成することができる。
  •  リアルタイムの乗り継ぎ案内:こちらも「iOS 13」で提供開始された機能で、出発時刻、運休、欠航などのリアルタイム情報を提供する。また、詳しい乗り継ぎスケジュールが表示されるので、経由地や乗り継ぎ情報を事前に確認することができる。
  •  ETA(到着予定時刻)の共有:到着予定時刻を他のユーザーと共有できる。大幅に遅れそうな場合は、元のメッセージを受信したユーザーのMaps上の到着予定時刻が自動的に更新される。まもなく到着することを、相手に通知することも可能だ。
  •  空港やモールの屋内マップ:30日から、世界中にある主な空港やショッピングセンター内部の詳しい案内図を見ることができるようになった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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