Googleは「Googleマップ」を道案内情報の提供だけにとどまらないツールに進化させたいと考えている。同社は米国時間8月8日、旅行を計画中、あるいは旅行中のユーザーを支援する新機能を発表した。
Googleマップで、フライトやホテルの予約など情報を1カ所で確認できるようになった。ユーザーは目的地に移動中でも、Googleマップから離れる必要がない。このツールはオフラインでも機能し、電波の届かない場所に行く旅行者でも利用できる。さらに、過去に訪れたレストランや店舗、ホテルや空港などの場所のリストをエクスポートして、友達と共有できる機能も追加された。
Googleは今週、旅行計画アプリ「Google Trips」を終了したが、このアプリの機能をGoogleのほかの製品に統合すると述べていた。
また、拡張現実(AR)を利用する歩行ナビゲーションの機能が拡張される。スマートフォンのカメラを使用して画面にデジタルの矢印を表示し、歩行中のユーザーに道案内をする機能が提供される。この機能は「Live View」(ライブビュー)と呼ばれ、現在ベータ版でテスト段階にある。Live Viewは、Googleマップの「ストリートビュー」が提供されている場所で、「ARCore」「ARKit」をサポートする「Android」デバイスと「iOS」デバイスで利用できるようになる。
Googleは、Googleマップをより便利な情報ハブにしようと取り組みを進めてきた。
8日に発表された新機能は、Googleがユーザーについていかに多くの情報を把握しているかということを浮き彫りにするものでもある。Googleは、「Gmail」に送信された領収書やウェブ履歴からユーザーの計画を把握しているため、Googleマップ内でユーザーの旅行予約情報をすべて取得できる。ユーザーが位置情報履歴をオンにしている場合、お気に入りのレストランのリストが生成される。
Googleは位置情報の追跡について、批判を浴びたこともある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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