“クール系美少女ユニット”のEScapeは、近未来を舞台に、感情を持たないアンドロイドが“ココロ”を知っていくというストーリーを、3曲にのせて表現。テクノポップで未来都市をイメージする「I.D. ~EScape from Utopia~」に続き、「Melty Fantasia」では衣装が光る演出を取り入れつつも、悲しげな雰囲気を漂わせる。そして最後に歌われた楽曲は「LOST」。別れと思い出を振り返るような楽曲を歌い、最後にはユニットビジュアルを再現するようにステージ上にあお向けとなり、そっと目を閉じて物語の終焉を感じさせるものとなっていた。
「プラチナスターツアー~White Vows~」からのゲストユニットで、末柄さん、高橋さん、山口さん、香里さん、野村さんによる「White Vows」も披露。ウェディングソングで、場内を柔らかい雰囲気に包み込んでいた。
STAR ELEMENTSはアイドルとしての輝きを感じさせる「Episode. Tiara」に続き、「私はアイドル▽」(※▽はハートマーク)では、文字通りのアイドルらしさを表現。曲の最後にはピコピコプラネッツも登場し、ステージを彩った。王道のアイドルユニットかと思いきや、「ギブミーメタファー」ではむき出しの競争心を示すかのような激しい曲調。場内の熱気が後押しするように、3人が熱唱した。
そして夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-とSTAR ELEMENTSによる「赤い世界が消える頃」も披露。学園ホラーをイメージさせる楽曲を、独特な振り付けとともに披露した。またのちのトークのなかでは、種田さんと木戸さんがこの曲を一緒に歌えたことの喜びで、言葉にならないといった様子で、場内からも大きな拍手が送られていた。
ゲストユニットの最後は「プラチナスターシアタースペシャル~アイドルヒーローズジェネシス Justice OR Voice~」より、南さん、香里さん、愛美さん、小笠原さんによる「Justice OR Voice」。こちらもバトルシーンを彷彿とさせる楽曲で、熱く盛り上がっていた。
ユニットパートの大トリとなったのはピコピコプラネッツ。暗がりで発光する仕組みを取り入れた衣装「プラネット・ストレンジャー」で登場し、「ピコピコIIKO! インベーダー」では、麻倉さんの掛け声「幼年期のみんなー!」に「はーい!」と元気のいいお返事が返ってくる光景も見られた。また、稲川さんが環として振り付けをレクチャーしつつ披露した「スマイル体操(ピコピコ体操バージョン)」では、茜ちゃん人形も再登場して盛り上げ、そして「Get lol! Get lol! SONG」では、スクリーンにカエルが映し出されるなか、輪唱も交えて楽しむように歌っていた。
そして、まつりのソロ曲である「フェスタ・イルミネーション」を、EScapeとピコピコプラネッツという“光る衣装ユニット”で披露。衣装もカラフルに光る中で軽快に歌ったのち、最後の最後で諏訪さんが登場し「フェスタの終演!」(※本来は「開演!」)を一言言って締めくくるという粋な演出でユニットパートは締めくくった。以降は1日目と同様に全体曲を披露し、ルミエール・パピヨンをまとってのFlyers!!!、そしてThank You!で感謝の気持ちを伝えていた。
ミリシタではもともと765プロライブ劇場(シアター)を舞台に、劇場を盛り上げていくという背景がある。そんななかで、6thライブツアーでは明確にユニットをフィーチャーし、その色を強く押し出すステージとなっていた。筆者も現地なりライブビューイングでも見ていたなかで、ミリシタのなかでは、そのユニットが公演に向けて練習する姿を描いているのだが、その成果を披露するという、765プロライブ劇場で行われていることを再現しているような、劇場の場だからこそ感じられる魅力が凝縮されたステージだと感じられた。今回のSSA追加公演は、そのことを改めて実感するステージだったというのが率直な感想だ。
地方公演でもそうだったが、SSA追加公演でもキャスト陣がトークやあいさつのなかで、そのユニットになったことが良かったと揃って話し、強い思いを語るキャストも少なくなかった。そしてユニットとしての確かな絆があることは、ステージを見ていて伝わるぐらいのものであり、6thライブツアーを支える原動力になっていたのは間違いのないところ。今回のユニットはここで一区切りになると思われるため、少々惜しいと感じられるほど。それぐらいそれぞれに惹かれる12ユニットでありステージだった。
そんな見どころがすべてというぐらいのステージのなかで、余談となるが筆者のお気に入りのアイドルは木下ひなたということを踏まえて見ると、仙台公演で見た田村さんの大きく通る声で歌って踊る、一歩先にあるひなたを感じさせるパフォーマンスがSSAの大規模会場でも伝わるほど健在だったほか、ピコピコプラネッツのパートで、やたら語尾に「だべさ」(※ミリシタのひなたは北海道出身)を連発する“ミリオン星人ライブ仕様ヒナタ”がかわいかったとかいろいろあるのだが、なんといってもピコピコプラネッツがユニットの大トリだったことは、筆者も予想外だった。
振り返れば、6thツアーの始まりである仙台公演のトップバッターがピコピコプラネッツであり、最初と最後を任されたユニットというだけでも感慨深いものがある。またピコピコプラネッツは、歌とダンスで地球人を“せんのー”し、ミッションをクリアしたら“せーふく”するミリオン星人という役どころ。6thライブツアーの始まりでせんのーを仕掛け、最後の最後でより大人数でせーふくを完了した……と考える妄想が過ぎる部分もあるのだが、そう思いたくなるような出来事でもあった。そして最後に披露したGet lol! Get lol! SONGは帰る場所があるということとあわせて、また会えるというメッセージが込められた楽曲ととらえており、ここまで彩ったユニットもまたいつか会える……と思えたところだ。
そしてもうひとつ、ユニットながらも田村さんがひなたとしてフェスタ・イルミネーションを歌ったところも印象的。ミリシタのメインコミュのなかで、ひなたはまつりのことを“すごい”と、憧れているようなふしがあり、実際まつりたちに支えられながらセンター公演を行うというシーンが描かれている。そんなひなたがまつりのソロ曲を歌うということそのものに、エモーショナルな気分になれた次第だ。
今後の展開についてもさまざまな情報が発表された。詳細はアイドルマスター公式ブログ(「DAY1」、「DAY2」)にて記載されている。
ミリシタのゲームに関連する主なものとしては、まず次回メインコミュの楽曲は、高槻やよいの「キラメキラリ」を予定。またゲストアイドルが765プロライブ劇場を訪れる「ゲストコミュモード」を実装。登場アイドルは「玲音」としている。また、ゲーム内アイテムの付与や、White Vowsの一部歌い分けを実装するなど、今回のライブ開催を記念したさまざまなキャンペーンを展開する。また会場では「39モード」と呼ばれる、多人数のアイドルによる演出を試みた開発中の映像も上映された。
周辺展開としては、ミリオンライブ!の豪華客船ワンナイトクルーズの開催が決定したほか、SSA追加公演のディレイビューイング、 東京アニメセンター in DNPプラザでの振り返り展示会を開催する。また映像商品として、UNI-ON@IR!!!!の地方3会場、追加公演のライブBlu-rayを発売も決定。2020年1月22日の仙台公演を皮切りに順次発売する。そしてミリオンスターズ単独による7thライブも開催が決定。2020年5月23日と24日に富士急コニファーフォレストにて、屋外ライブを予定している。
(C)窪岡俊之 (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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