Appleが2019年9月20日に発売するiPhone 11/iPhone 11 Proシリーズの先行レビューをお届けする。筆者は今回、iPhone 11 パープル、iPhone 11 Pro Max ミッドナイトグリーンの2台を試した。
2019年モデルのiPhoneのモデル構成は、2018年を完全に踏襲する。6.1インチのフチなし液晶「Liquid Retina」ディスプレイを搭載し6色を展開するiPhone 11は、iPhone XRと同じフォームファクターを備える。
ブルーとコーラルの代わりに、グリーンとパープルを加えた。また引き継がれたイエローも含め、新色は淡いトーンで統一されている。2018年のiPhone XRと同様の高さ150.9mm×幅75.7mm×厚さ8.3mm、重さ194gというサイズにも変化はなく、バッテリー容量も変わっていないと考えられる。ただし、ボディの防水性能は高まっており、IP67等級からIP68等級へと向上し、水深2mで30分水の侵入を保てるとしている。
一方のiPhone 11 Proシリーズは、2018年のiPhone XSよりボディサイズが拡大し、厚く重くなった。5.8インチのiPhone 11 Proは高さ144.0mm(+0.4mm)、幅71.4mm(+0.5mm)、厚さ8.1mm(+0.4mm)、重さ188g(+11g)。6.5インチのiPhone 11 Pro Maxは高さ158.0mm(+0.5mm)、幅77.8mm(+0.4mm)、厚さ8.1mm(+0.4mm)、重さ226g(+14g)となった。ボディサイズの拡大以上に、重量が増して重くなった点が気になる。
こちらも防水性能が向上しており、IP68等級は共通だが、水深4mで30分間水の侵入を防げるレベルとなった。いずれのモデルも金属のフレームをガラスで挟み込む構造は引き継がれているが、いままでカメラ部分の出っ張りが金属だったところが、1枚のガラスからカメラ部が正方形に立ち上がるデザインへと変更された。この部分のサイズは共通で、iPhone 11には広角と超広角の2つのカメラ、iPhone 11 Proシリーズにはこれらに望遠を加えた3つのカメラがセットされる。
Appleによると、スマートフォン史上最も硬いガラスだというが、このガラスはApple向けに特別にコーニングから供給されるもので、Appleが2億ドルを投資して実現した成果の1つと考えて良い。
Proモデルには「テクスチャードマットガラス」といわれる加工が初めて採用された。簡単に言えばすりガラスのように表面に微細なざらつきがあるもので、これが不思議と、iPhone 11 Proが金属の塊かのような印象を与える。反射の具合もさることながら、ガラスの堅牢性も相まって、そう感じさせているようだ。
ガラスが硬くなって傷つきにくくなったが、落下した時の対衝撃性がどうなるかは、実際にiPhone 11のガラスが割れにくくなっているかどうかで測られることになる。特にProシリーズは重さが増しており、ガラスの強化と重量化はどう関係してくるだろうか。
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