KDDIは9月12日、改正電気通信事業法が施行される10月1日から適用されるスマートフォン向け新料金プランについて発表した。端末購入に関しては、先にプランを発表したソフトバンクと同様に、機種代金を半額に抑えるプランを用意した。併せてネットワーク、ポイントプログラムの新サービスも明らかにしている。
スマートフォン向けの新しい通信料金プランとして、まず9月13日から月間データ容量制限のない「auデータMAXプランNetflixパック」の提供を開始。さらに10月1日から、データ容量に合わせた5種類の料金プラン「auデータMAXプランPro」「auフラットプラン25NetflixパックN」「auフラットプラン20N」「auフラットプラン7プラスN」「新auピタットプランN」の提供を開始する。
新料金プランは、2年契約サービス「2年契約N」に加入することで利用できる形となる。同サービスは改正電気通信事業法に併せて用意されたもので、2年単位のau継続利用で月額料金が毎月170円割引になり、契約更新期間以外で解約する場合、解約金は従来の9500円から1000円となる。現在「2年契約」に加入している利用者は、新料金プランに「auピタットプランN(s)」を含めた7種類の対象プランへの変更時に、新たな2年契約Nへの変更が可能になる。
auデータMAXプランNetflixパックは、同社の戦略製品として8月末に発表されたNetflix利用料込みの無制限プランで、このほかにデータ容量に上限のないプランとしてauデータMAXプランProを提供する。上限付きの大容量プランとしては、auフラットプラン25NetflixパックN(最大25GB)とauフラットプラン20N(最大20GB)を用意した。
新auピタットプランNは、使用したデータ利用量に合わせて月々1980円(1GBまで)から3段階の月額料金が自動的に適用される小容量向けプラン。auフラットプラン7プラスNは、毎月7GBまでのデータ容量に加えて対象のSNSサービス(+メッセージ、Facebook、Instagram、Twitter)利用時はデータ容量を消費しないプランとなる。
端末購入プランでは、従来の「アップグレードプログラムEX」を引き継ぐ形で、機種代金が最大半額になる「アップグレードプログラムDX」を10月1日から開始する。同プログラムには、対象機種購入時に48回の分割払いという条件で加入する。その後、月額390円で24回分の支払いが発生するが、25カ月後以降の機種変更時に端末を下取りに出して新端末を購入することで未払い分の支払いは免除され、実質半額で購入できるという仕組みとなっている。
対象機種には新型のiPhone(iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro MAX、iPhone 11)も含まれ、「他社利用の顧客も対象にしたオープン化されたサービスとして提供する」(KDDI 取締役執行役員専務コンシューマ事業本部長 東海林崇氏)という形だが、制度上の問題で当初はSIMロックがかかっているため、NTTドコモやソフトバンクなどの他社回線で使う場合はロックが解除される100日以降でないと利用できない。
ネットワーク面では、6つの電波の周波数帯を束ねた「6CC CA(コンポーネント・キャリア・キャリア・アグリゲーション)」の高速ネットワークにより、受信速度最大1Gbpsを実現。さらにホームネットワークでは、インターネット回線「auひかりホーム」で無線LANの最新規格であるWi-Fi6に対応することで、「外でも屋内でも快適に新しいiPhoneを快適に利用できる」(東海林氏)としている。
「au WALLET ポイントプログラム」を刷新し、利用実績に応じて変動するステージ制を導入する。判断材料は、「auスマートパス」「auでんき」などのサービス加入量、「au WALLET」「au Wowma!」「au PAY」での決済回数・金額、「au WALLET」「My auアプリ」の起動日数の合計点数で判断する。点数に応じて、「レギュラー」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」と昇格していく仕組みで、ステージの上昇に応じてポイント還元などに反映される。
新しいプログラムは2020年3月から開始する。スコアのカウントは2019年12月からで、初回ステージはauユーザーはシルバーステージ以上のスタートとなる。
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