Googleは米国時間9月12日、スマートフォン向けの拡張現実(AR)開発プラットフォーム「ARCore」のアップデートについて概略を発表した。また、今後の予定として、同社がAR版「保存ボタン」と説明する機能についても説明した。
Googleは、持続的「Cloud Anchors」と呼ぶAR技術を広く提供する前に、テストに協力してくれる開発者を増やそうとしているという。Googleは2018年、ARCoreの一部として、クラウドに保存されたデータポイントを共有できるCloud Anchorsを公開した。ARはデジタルのオブジェクトを現実世界に重ね合わせるが、Cloud Anchorsは、ARで表示されたオブジェクトを複数の人間が同時に見たり操作したりするマルチプレイゲームのようなものを実現する。
Googleは今回、データポイントを長期にわたって共有できる持続的Cloud Anchorsによって、さらなる発展を目指している。
GoogleのChristina Tong氏は、ブログで次のように述べている。「1年をかけてマイホームのリフォームで協力したり、遊園地のあちこちに友人へのARメモを残したり、世界のどこかにARオブジェクトを隠してほかの人に見つけてもらったりするところを想像してほしい」「AR版の『保存ボタン』を実現することにより、デジタル世界と現実世界の間に橋をかけ、ARが日々の暮らしに役立つような方法を広げることをめざして、われわれは重要な一歩を踏み出そうとしている」
Googleによると、持続的Cloud Anchorsはすでに、現実世界のいろいろな場所でARの落書きを書いたり見つけたりするアプリ「Mark AR」で利用されているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス