デザミスという会社では、酪農・畜産農家向けに「U-motion」というソリューションを提供している。牧場で飼育している牛に各種センサーを取り付け、行動や反すうの仕方などを検出してAWSで解析することにより、牛の個体ごとの活動状況をリアルタイムで把握できる仕組み。発情中の牛を早期に発見して繁殖業務のきっかけを知ることができるほか、牛の体調を検知して病気や突然死の兆候を発見し、その防止に役立てられる。
このほかAWSの活用事例として、ビルのフロアに設置したセンサーで、フロア内を移動するユーザーのスマートフォンが発する電波強度などを収集し、そのフロアの利用状況をヒートマップで可視化する仕組みによってオフィスレイアウトの改善などを目指している事例を紹介。また、AWSの画像認識AIサービスを利用している事例としては、カメラの映像とセンサーから積雪状況を検知し、融雪機械を稼働させるタイミングを判断できるようにする仕組みや大量の自動車画像を機械学習させることで生まれた車両画像識別システム、捕虫シートに付着した害虫の種類と数を画像データから特定できるようにする仕組みなども披露した。
このように、AWSは幅広い業種に活用が広がっており、コストも最小限で済むため、まだ利用していない企業にもぜひ挑戦してほしいとアピール。門田氏は「アマゾンはみなさんに、“計画”に時間をかけてほしくないと思っている」と述べ、その代わりにAWSを使って「実行」することにフォーカスしてほしいと訴えた。
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