Amazonは、これまで以上の勢いで成長しているだけでなく、これまでをはるかに上回る利益を上げている。
Amazonは米国時間4月25日、第1四半期決算(1~3月期)を発表した。純利益は36億ドル(1株あたり7.09ドル)となり、予想を上回った。4四半期連続で記録を更新した。アナリストは1株あたり4.72ドルと予想していた。前年同期は16億2900万ドル(1株あたり3.27ドル)だった。
純売上高は前年同期比17%増の597億ドルとなった。Amazonは560~600億ドルになる見通しとしていたが、その上限に近い数字を達成した。
Amazonは、第2四半期の売上高を595~635億ドルと予想している。Yahoo Financeの集計によるアナリストの予想は624億ドルとなっている。
2019年は苦難の多いスタートとなった。2月には、ニューヨーク市に第2本社を建設する計画を撤回した。従業員2万5000人を収容するキャンパスを建設する計画を明らかにしていたが、地元の活動家や政治家の激しい反対を受け、断念した。
また4月には、最高経営責任者(CEO)で創業者のJeff Bezos氏が25年間連れ添った妻との離婚調停が成立した。新しい交際相手に関する報道や、タブロイド紙National Enquirerとの騒動をめぐり、普段はプライベートが取りざたされることの少ないBezos氏がゴシップ誌を賑わせた。
それでも、これまでのところ、こうした問題はAmazonの事業に深刻な影響を与えてはいないようだ。2019年に入り、株価は上昇している。
投資家らは、第2本社建設計画の撤回やBezos氏の離婚について冷静に受け止めており、Amazonの支出や成長により一層注目している。最高財務責任者(CFO)のBrian Olsavsky氏は2月、Amazonは2019年にインフラや雇用への投資を増加し、利益に影響する可能性があると述べていたが、今回も同様の説明を繰り返した。Amazonの成長ペースは数年前とは異なる。規模がはるかに大きくなっているためだ。
非常に収益性の高いクラウドコンピューティング部門であるAmazon Web Services(AWS)は第1四半期も増益をけん引した。AWSは第1四半期、営業利益が前年同期比59%増の22億ドルとなった。Amazonの北米小売部門の売上高はAWSの約5倍だが、営業利益はAWSをわずかに上回った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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