「恋愛にはSNSがないと無理」と多くの高校生は言う。
今回は、恋愛に活用されている高校生のSNS最新事情について見ていきたい。
「告白はLINEが多いよね」「だね」ーー。「LINEなら気軽だし、考えて送れるし、送信取消もできるので便利」というのが高校生たちの意見だ。歌詞に乗せた“歌詞告白”が流行したこともがあるが、「途中で『ただの歌詞だよ』と言ってごまかせるからよかったんじゃないかな」という。
同様に、「相手の反応を見ながら少しずつ質問を送り、脈なしと思ったら告白は中止」という方法もあるそうだ。「友だちは『好き』と送ってすぐに送信取消しして、相手の反応を見て告ったらしいよ」。高校生たちは、送信取消機能も恋愛の告白に活用しているというわけだ。
「彼が告白してくれたらスクショできるし、喧嘩した時とかも全部スクショでとってある」。いざという時の切り札として使えるよう、いいことも悪いことも全部スクショでとってあるそうだ。
「Instagramのストーリーズで好きって匂わせて、カップルになった子もいたよ」。ストーリーズは24時間で消えるため、あえて告白をしたり、愚痴などに使われることもあるという。
もちろん、恋愛のためのリサーチにも活用されている。「好きな人の好きなものは全部チェックしてる」とある女子高生は言う。「過去のTwitterとか全部見たらだいたい分かる。私もFC東京を好きなふりをして、『気が合うね、今度試合観に行く?』って誘ってもらえた」。
LINEでの告白は便利だが、当然その前にLINEの交換をしておく必要がある。同じクラスならクラスLINEがあるが、学年やクラスが違ったり、別の学校だったりすると、なかなか連絡先を交換するきっかけがない。
そこで、学園祭や体育祭などで相手の写真を撮ることが大切となる。「写真を送りたいからLINE交換しよ」と言ってきっかけを作るというわけだ。ただし、「交換したくない人から言われたら、『じゃエアドロ(AirDrop)で』と断る」という。
イベントごとがない場合は、きっかけを求めてTwitterやInstagramでからむこともある。「Twitterで仲良くなって、DMでやり取り始めて、『盛り上がったからLINEしよ』って。LINEなのは通話ができるからかな。やっぱり直接話せるのは大きい」。
別の高校生は、「InstagramのストーリーズにコメントとかDMして約束をしたこともある」と言っていた。
「クラスで誰と誰が付き合っているかはSNSで知った」という子は多い。Twitterでのツーショット写真や、やり取りで知ったケース、プロフィールに書き込まれた「yuta♡kaho since07.07」などから知ったケースもある。
「あとは、LINEのステメとかトプ画でわかることもあるかな」。ステータスメッセージが対などになっていたり、トップ画像がペア画、つまりカップル仕様になっていることもあるそうだ。
「Instagramの投稿写真とかストーリーに相手が映っていてわかることも」という声も聞いた。「ストーリーズでのろけてる子とか、痴話喧嘩してる子もいるよね」「『浮気された』って彼女が切れてるとかもある」。
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