中国は、今後10年以内に人工知能(AI)分野で世界のリーダーになることを目指している。同国の大手ライドシェアリング企業である滴滴出行(Didi Chuxing)は、その目標達成に貢献すべく、同社初の自動運転車によるロボタクシーサービスを開始する計画を発表した。
中国版Uberとも言えるDidi Chuxingは、上海でこのサービスを開始すると現地時間8月30日に発表した。CNBCの報道によると、レベル4の自動運転機能を備えた30種類の車両を試験プログラムに投入する。SAE Internationalが定めた自動運転の基準によれば、レベル4の自動運転車は、万一問題が生じても人に運転を引き継ぐ必要はないが、自動運転が可能なのは特定のモードや場所に限定されている。かなり自律しているが、完全に自律しているとは見なされない。完全に自律しているのは、SAEの基準で最高のレベル5の自動運転車だ。
人がハンドルを握る車両もプログラムに投入されるが、それ以上の詳細は不明だ。Didi Chuxingは、自動運転車が実際に公道を走る期間も明らかにしていない。
一方、米国では、自動車メーカーやテクノロジー企業が、自動運転車に関する規制を適切に見直すよう連邦政府に求めている。米国内の企業は、自動運転技術で後れを取りたくないと考えているだけでなく、草創期にある自動運転車分野での主導的立場を固めたいと考えている。
Waymo、General Motors、Fordなどの企業はいずれも、自動運転車をテストしており、この未来の技術を開発中だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス