Fordは、宅配に関する新たな提携の下、フロリダ州マイアミの路上での自動運転車の実験をまもなく開始する。
Reutersが報じているように、Fordは、GoogleからスピンアウトしたWaymoやGeneral Motorsといった競合企業のように独自の自動運転車を開発するのではなく、提携を推進することによってこの新しい分野に参入しようとしている。
Fordは米国時間2月27日、ピザ宅配のDominoとともにマイアミでパイロットプログラムを開始しており、自動運転車が宅配に使われることを明らかにした。
Fordは同社が出資するArgo AIと共同で、まずは「Fusion Sedan」の自動運転車をピザの宅配用に展開し、将来的にはライトバンやSUVも導入する予定だ。
さらに、食料品の宅配を手掛ける新興企業のPostmatesもFordと提携し、3月にこのプログラムに加わるという。
Fordの最高経営責任者(CEO)であるJim Hackett氏は2017年10月、Fordは、従来の自動車製造から、スマート車両業界における車両の接続性、モビリティ、設備改革へと軸足を移していくと説明していた。
その取り組みを支える要素の1つとして、2022年までに電気自動車(EV)開発に110億ドル(1兆1700万円)を投資する。しかし自動運転車市場も、高い関心を寄せる分野の1つだ。将来的には、高度な機能を搭載しない自動車や化石燃料が使われなくなるにつれて、自動運転車が大きな事業となる可能性があり、あらゆるIT企業や自動車メーカーがこの市場で基盤を築こうとしている。
Fordは既にLyftと共同で、LyftのアプリがFordの自動運転プラットフォームと通信できるようにするソフトウェアに取り組んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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