トヨタ自動車とスズキは8月28日、自動運転分野を含めた新たなフィールドでの協力を進めていくために、両社の長期的な提携関係の構築・推進を目指すべく、資本提携を締結すると発表した。
これにあわせて、両者は相互に株式を取得する。トヨタ自動車は、スズキが実施する第三者割当による自己株式の処分により、普通株式2400万株(3月31日現在のスズキの発行済株式総数※自己株式を除く)に対する所有割合4.94%(総額960億円)を取得する予定。一方のスズキは、市場買付により480億円相当のトヨタ株式を取得する予定。これらの株式取得は、海外の競争当局の承認が得られ次第実施するという。
両社は、2016年10月12日に業務提携に向けた検討を開始。2019年3月20日に、トヨタ自動車の強みである電動化技術とスズキの強みである小型車技術を持ち寄り、商品補完を進めることに加え、商品の共同開発や生産領域での協業などに取り組むため、具体的な検討に着手することを公表していた。
現在、自動車産業は、環境に関わる規制強化に加え、異業種からの新規参入、モビリティビジネスの多様化など、これまでにない大きな変革期を迎えている。そこで両社は、それぞれが得意とする技術・商品や既存の事業基盤の強化だけではなく、今まで通り競争者であり続けつつも、新たなフィールドでの協力関係を構築して深化させることにより、自動車産業を取り巻く新たな課題を克服し、持続的成長を実現させたいとしている。
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