Facebookとそのパートナー各社が2020年に発行を計画している新たな仮想通貨「Libra」を監督する非営利組織Libra Associationは、このデジタル通貨を支える技術のセキュリティ脆弱性を発見した研究者に報酬を支払うことを明らかにした。
米国時間8月27日に一般向けに開始された新たなバグ発見報奨金プログラムへの参加者は、深刻な脆弱性を発見した場合、最高1万ドル(約106万円)を受け取れる。Libra Associationは、脆弱性に応じて支給額を増減する。
Facebookとパートナー27社(Visa、Uber Technologies、Spotifyなど)は、6月に初めてLibraを発表した。Libraは価値が安定している法定通貨などで構成される通貨バスケットに連動するため、荒い値動きになることはないとされる。Libra Associationは、Libraの提供開始までにメンバーを100団体に増やす計画だ。
FacebookはLibraを発表して以降、この仮想通貨が犯罪者に悪用されたり資金洗浄に使われたりすると懸念する政治家や規制当局者からの反発に直面している。Libraに対する規制当局の監視が厳しくなるにつれて、Libraを支持する企業の一部が同プロジェクトから距離を置くことを検討していることも報じられている。
Libra Associationでポリシーとコミュニケーションを統括するDante Disparte氏は声明で、Libra Blockchainのコードはまだ完成しておらず、「当局の懸念が考慮され、必要な承認が得られる」まで同組織はこれを提供しないと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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