Googleの兄弟会社で自動運転技術を手がけているWaymoは、さまざまな気象条件でも自動運転を可能にするため、砂嵐や霧の発生中などに実施された走行試験の映像を公開した。
自動車を運転する人間は視覚に大きく依存しているため、霧やほこり、煙、雪、激しい雨などによる視界悪化で運転が困難になり、事故を起こす危険性が高まる。これに対し、自動運転車は可視光で周囲を把握するカメラに加え、レーダーやライダーといったセンサーも備えているので、視界の悪い状況での安全性を向上できるという。
そこでWaymoは、条件のよい場面だけでなく、多種多様な地域と天候の下で走行試験を実施してきた。たとえば、アリゾナ州ではハブーブなどと呼ばれる砂嵐のなか、ミシガン州ではセンサーからのデータがノイズまみれになる雪のなかで車を走らせた。カリフォルニア州サンフランシスコでは、濃霧のなかで試験している。
歩行者がほとんど見えない砂嵐(出典:Waymo/YouTube)
Today at @Google IO we shared for the first time this before-and-after view of Waymo self-driving in snow. Using ML we can filter out the noise in our sensors that snow creates, allowing us to see better in bad weather. #io18 pic.twitter.com/XxjlLSK7Rj
— Waymo (@Waymo) May 9, 2018
降雪でノイズまみれになるデータ(出典:Waymo公式Twitterアカウント)
サンフランシスコの濃霧(出典:Waymo/YouTube)
Waymoは、走行試験で得た各種データを「Waymo Open Dataset」として公開する予定だが、悪天候下での走行データも公開対象になる可能性がある。
なお、Waymoの自動運転車は、安全な走行が困難な状況になると安全に停車するようプログラミングされているそうだ。
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