Microsoftは、Appleの元人工知能(AI)担当バイスプレジデントで、「Siri」チームの責任者を務めたBill Stasior氏を起用した。Stasior氏の8月時点での新しい肩書きは、Microsoftの技術担当コーポレートバイスプレジデントとなっており、今後はMicrosoftの最高技術責任者(CTO)Kevin Scott氏の下で勤務することになる。
The Informationが最初に報じたように、Stasior氏の新たな役目は、社内全体の技術戦略の調整を手助けすることだ。Microsoftが2016年に買収したLinkedInの元インフラ担当責任者だったScott氏は、2017年1月にMicrosoftのCTOに就任している。Scott氏は、Microsoftの最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏の直属で、同社のシニアリーダーシップチームの一員だ。
Stasior氏のLinkedInプロフィールには、SiriのライバルであるMicrosoftの「Cortana」に取り組んでいるかどうかについて言及はない。Microsoftは目下、Cortanaの役割を再設定する過程にあり、担当グループ内では多くの組織再編が行われている。元Cortana担当バイスプレジデントのJavier Soltero氏は、2018年11月にMicrosoftを去った。
Stasior氏は、2003〜2012年にかけて、Amazonの検索担当バイスプレジデント、およびAmazonのシリコンバレーにある子会社A9.comのCEOを務めた。2012〜2019年には、Siriに取り組む開発者、研究者、製品マネージャー、デザイナーからなる1100人強のチームを率いていたと、同氏のLinkedInプロフィールには書かれている。そして2019年5月にAppleを去り、遺伝子診断およびデータを手がけるAvellino Labsのエグゼクティブアドバイザーに就任、今も同社のエグゼクティブアドバイザーを務めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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