グーグル、「Android Q」ベータ6を公開--正式リリースは「数週間後」

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)2019年08月09日 12時25分

 Googleは、「Android Q」の最終ベータ版となるベータ第6版をリリースし、正式リリースが「数週間後」に迫っていることを明らかにした。

 正式リリースを目前に控え、今回の最新ベータアップデートにはそれほど多くの変更は含まれていないが、「ユーザーフィードバック」に基づくジェスチャーナビゲーションの改善が施されている。

 Android Qでは、ディスプレイを左端からスワイプすると前の画面に戻ることができ、単一のナビゲーションバーから上にスワイプすると、開いているアプリを閉じてバックグラウンドで動いている別のアプリにアクセスできる。

 その狙いは、ユーザーにより多くの画面スペースを提供することだ。ユーザーは、ナビゲーションとジェスチャーナビゲーションのどちらが自分のデバイスに適しているかに応じて、一方を選べるようになる。

 また、最新の変更点には、「『戻る』ジェスチャーの感度調整設定」などもある。

 新しい「戻る」ジェスチャーの環境設定は、ユーザーが新しいナビゲーションシステムで直面している問題を解決しようとする最新の試みだ。特に注目すべきは、ナビゲーションドロワーを備えたアプリを使う場合に起こる問題で、ナビゲーションドロワーも、左端からスワイプしてスライド式のパネルを開く操作を採用している。

 GoogleはAndroid Qのベータ第5版でこの問題に対処するため、ドロワーの動作にアクションを加えて、ユーザーがドロワーをわずかにドラッグして引き出し(ドロワーを「覗き見て」)、一瞬止めてからスワイプすることで、ドロワーを開けるようにした。また、隅からのスワイプ操作を追加して、「Googleアシスタント」にスワイプでアクセスできるようにした。

 ユーザーはAndroid開発者のブログ記事で、Android Qのジェスチャーナビゲーションがどのように機能するのかを確認できる。Googleは近日中にそのブログを更新して、さらなる最適化に関する詳細を追加する予定だ。

 Android Qのベータ第6版には、開発者向けのAPI 29 SDKが含まれているほか、Googleアプリを利用する際の既知の問題がいくつか存在する。

 Googleは開発者に対し、アプリをアップデートしてAndroid Qに対応させるよう呼びかけている。

 各種アプリは、いくつかの重要なプライバシー上の変更の影響を受けることになる。これらの変更では、外部ストレージにあるファイルにアクセスするアプリや、ユーザーの位置情報にアクセスするバックグラウンドのアプリ、バックグラウンドで動作を開始するアプリ、固定されたハードウェア識別子にアクセスするアプリにさらに制限をかけている。

 研究者らは、7月に公開した調査結果の中で、こうした「修正不能」なプライバシーの問題に注意するよう述べ、これらの問題を米連邦取引委員会(FTC)に報告していた。Googleによると、Android Qでこれらの問題に対処が可能なため、ユーザーはデバイスをアップグレードすればメリットを享受できるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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