Uberの第2四半期決算、52億ドルの赤字

Dara Kerr (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年08月09日 08時27分

 Uberはこの数カ月、さまざまな困難に見舞われている。5月には、新規株式公開(IPO)を果たしたが、株価は停滞している。その後、取締役3人の退任や、最高執行責任者(COO)、最高マーケティング責任者(CMO)の退職が続いた。さらに、従業員400人を解雇すると報じられた。

Uber
提供:Angela Lang/CNET

 Uberは米国時間8月8日、第2四半期決算(6月30日締め)を発表したが、状況は好転していないようだ。

 1株あたり損失は4.72ドルで、予想を下回った。アナリストらは3.19ドルと予想していた。純損失は52億ドルで、同社にとって過去最大の赤字となった。Uberによると、損失の半分以上は、IPO実施後に従業員に支払われた株式報酬関連の支出に起因するという。

 売上高は前年同期比14%増の31億7000万ドルだった。アナリストは33億6000万ドルと予想していた。

 アクティブユーザー数は増加しており、月間アクティブユーザー数が7月に初めて1億人に達したという。消費者がいかに頻繁にUberのサービスを利用しているかということがうかがえる。Uberは、割引料金の提供がアクティブユーザー数の増加に及ぼした影響については言及していない。

Uber

 競合するLyftもこの数カ月、厳しい状況に置かれている。株価が低迷しているほか、COOが退職した。8月7日に発表された第2四半期決算では、売上高が前年同期比で72%増加したことを報告した。純損失は6億4420万ドルだった。

 UberとLyftが株式公開企業として苦戦を強いられていることから、一部のアナリストは配車サービスが成長可能なビジネスモデルであるのかと疑問を呈している。両社は提出書類の中で、これまでに一度も利益を出したことはなく、近いうちに黒字化を達成できるとは考えていないと説明していた。

 投資家の信頼に影響を与えているのは、収益性だけではないかもしれない。例えば、ドライバーは数年前から低賃金や長時間労働に不満を抱いており、抗議活動なども起こっている。

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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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