複数の米上院議員が、中国企業の華為技術(ファーウェイ)との関係について、Googleからの回答を求めている。いずれも共和党所属の3人の上院議員は米国時間8月7日、Googleの最高経営責任者(CEO)Sundar Pichai氏宛てに書簡を送付した。これはGoogleとファーウェイがインターネットに接続可能なマイク付きスピーカーを共同開発していたとする7月29日付の報道を受けた動きだ。
今回質問状を送付した上院議員はJosh Hawley氏(ミズーリ州選出)、Marco Rubio氏(フロリダ州選出)、Tom Cotton氏(アーカンソー州選出)の3名で、Googleが同デバイスの開発でファーウェイと提携していたと報じられていた件でGoogleを非難している。その後このプロジェクトは、ファーウェイによる米国のテクノロジー系サプライヤーへのアクセスをDonald Trump大統領が禁じたため中止されている。ホワイトハウスは、ファーウェイへの規制を強化した理由として、国家安全保障上の懸念を挙げていた。
「米国民が暮らす無数のリビングルームにファーウェイが盗聴器を仕掛けることを支援する決断に至るとは、Googleは一体どのような調査検討を行ったのか?」と議員らはこの書簡の中で述べ、「すでにわれわれが明らかにしたように、ファーウェイは国家の安全保障に深刻な懸念をもたらしている」と指摘した。
また、3名の上院議員はPichai氏に複数の具体的な質問を投げかけ、ファーウェイが禁輸リストから削除されれば共同開発を続けるつもりなのかなどを尋ねている。Googleは8月30日までに回答するよう求められている。
さらに上院議員たちは、2年前に北京で人工知能(AI)研究所を設立した件など、Googleが中国で行ってきたその他の取り組みについても批判した。これには、中国向け検索エンジンの開発を目指していた「Project Dragonfly」も含まれている。このプロジェクトは、Googleが2010年に中国市場から撤退した後に開始されたものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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