スマートリモコン「Nature Remo」などを開発、販売するNatureは、新たに第三者割当増資による5億円の資金調達を実施した。引受先は環境エネルギー投資とディー・エヌ・エー(DeNA)。また、資金調達のタイミングに合わせ、本社機能をすべて日本へ移管した。
Nature Remoは、赤外線リモコンで制御可能な家電製品にコマンドを送信し、インターネット経由で操作可能にするスマートリモコン。AndroidスマートフォンやiPhoneの各種音声アシスタントや、「Google Home」「Amazon Echo」といったスマートスピーカーから家電機器をコントロールできる。
2015年にハーバード大学発ベンチャーとして会社を設立し、その後2016年にクラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援を募って製品化を実現。2017年10月の発売以降、2年弱で販売台数がシリーズ累積10万台を突破したという。
今回の調達した資金を活用し、チームを2倍に拡大して開発および販売、サポート体制を強化する方針。さらに、家庭内エネルギー管理システム(HEMS)コントローラ「Nature Remo E」を2019年中に発売し、エネルギー事業に本格参入するとしている。
また、NatureはiOS向けのNature Remo用アプリをアップデートし、Siriショートカットに対応させた。
これにより、iPhoneやiPad、そして2019年夏に発売される予定のApple製スマートスピーカー「HomePod」を通じ、Siriショートカットを介した家電の音声操作が可能になる。Nature Remoの「シーン」機能を使って家電をまとめて動かしたり、天気アプリなどiPhoneのほかの機能と組み合わせたりすることもできる。
Nature Remoの紹介ビデオ(出典:Nature/YouTube)
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