Appleは近い将来、未来のiPhone向け5Gチップを自社で製造するようになるかもしれない。2020年のiPhoneはQualcommの5Gチップを搭載した最初の5G対応iPhoneになるのではないか、とすでにうわさされていることを考えると、なおさらそう思える。
そのように予想するのは、AppleがIntelのスマートフォンモデム事業持ち分の過半数を取得することで合意したと発表したからだ。今回の買収は、約10億ドルと評価されている。この背景には、特許ライセンスをめぐって、AppleがQualcommと2年間の法廷闘争を繰り広げたことがある。両社は複数年のチップ供給契約を結ぶことで合意し、Appleは自社のスマートフォンでQualcommのモデムを使用できることになった。Intelのモデム事業を買収することで、Appleはより多くの特許を取得し、Intelのモデムチームの人材的なサポートを得ることができる。Appleが同様の技術に関して、Qualcommのような企業への依存を終わらせる上で、それらのことはプラスになるだろう。
Appleは先頃、「MacBook」シリーズの新製品を発表したが、2019年中に別の新製品が発表される可能性がなくなったわけではない。台湾のサイトである経済日報によると、Appleは3072×1920ピクセルのLCDディスプレイ(現行の15インチMacBook Proは2880×1800ピクセル)を搭載するハイエンドの16インチノートブックを早ければ10月にも発表する準備を進めているという。
ほかに可能性があるアップデートとしては、より高性能なプロセッサーや、Appleにさまざまな災難をもたらした、問題の多いバタフライスイッチキーボードに取って代わる新しいシザースイッチ機構が含まれる。しかし、これらのアップグレードには、コストも伴う。経済日報の記事によると、新型MacBook Proの価格は3000ドル(約32万円)に達する見通しだという。
同記事は、13インチMacBook Proと「Retina」スクリーン搭載「MacBook Air」のアップデートにも言及している。
新しいスクリーンを搭載するApple Watchが2020年に登場するかもしれない。経済日報の別の記事によると、Appleは2020年のApple Watchで、従来のOLEDディスプレイからmicroLEDディスプレイに切り替える予定だという。microLED技術は、OLEDよりも明るいだけでなく、スクリーンのエネルギー効率も高める。これにより、バッテリー持続時間が長くなる可能性もある。バッテリー持続時間が改善されれば、Appleはようやく睡眠追跡アプリをApple Watchに標準で搭載できるかもしれない。
Appleは、拡張現実(AR)と仮想現実(VR)を表示できるヘッドマウントディスプレイとコントローラーを含む複合現実(MR)システムの特許を申請した。
このヘッドセットは複数のセンサーを搭載し、周囲の環境だけでなく、ユーザーの顔の表情も追跡するという。コントローラーは1基以上のプロセッサーを搭載する。
Appleは2018年4月、8Kディスプレイを搭載するARまたはMRのメガネを2020年までに発売すべく取り組んでいると報じられた。しかし、DigiTimesによる最近の報道によると、 このメガネに完成のめどが立っておらず、消費者にとって魅力的な価格帯に収まってもいないため、Appleはこのプロジェクトを中止したという。
今回の特許出願は、Appleがまだこの分野に関心を持っていることを表しているが、実際に製品が実現するには当初の見込みよりも長い時間がかかりそうだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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