グーグル、密かに情報収集するストーカーアプリ7本を「Google Play」から削除

Alfred Ng (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 長谷睦 (ガリレオ)2019年07月18日 10時57分

 ある人の一挙一動をひそかに追跡できるアプリなど、そう簡単には見つからないと思うもしれない。しかし、そんなアプリが「Google Play」ストアに堂々と掲載されていたことが判明した。

 ウイルス対策企業のAvast Softwareは米国時間7月17日、Androidのアプリストアでストーカーウェア7本が公開されているのを発見したことを明らかにした。これらのアプリのインストール回数は、7本合計で13万回を超えていた。このプライバシー侵害問題についてAvastから連絡を受けたGoogleは、うち4本を16日に、残りの3本を17日に削除した。

Google Playで公開されていたストーカーアプリ
Google Playで公開されていたストーカーアプリ
提供:Avast

 これらのアプリは以下の名称で公開されていた。

  • 「Track Employees Check Work Phone Online Spy Free」
  • 「Spy Kids Tracker」
  • 「Phone Cell Tracker」
  • 「Mobile Tracking」
  • 「Spy Tracker」
  • 「SMS Tracker」
  • 「Employee Work Spy」

 Googleのポリシーは商用スパイウェアアプリを禁止しており、基準に違反するアプリの報告を奨励していると同社は述べた。

 ストーカーウェアは、子どもの安全確認や紛失したデバイスを見つけるためのソフトウェアを装っていることが多いが、個人的な関係にある人物に対するストーカー行為に悪用されているケースが大半だ。これらのアプリは、位置情報の追跡や送信のほか、連絡先、通話履歴、テキストメッセージなどを収集している。

位置情報が見えている様子
ひとたびデバイスにインストールされれば、攻撃者は被害者に知られることなくリアルタイムの位置情報や通話ログを入手できる
提供:Avast

 自分が使っているデバイスにストーカーウェアがインストールされているかどうかを見分けるのは難しい。2018年の調査では、多くのウイルス対策プログラムが既知のスパイウェアを警告していなかった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]