マウスコンピューターは、同社の製品製造の拠点である飯山工場において説明会を開催し、同社の製品開発の取り組みや、今後発売を予定している新製品などについて説明した。
マウスコンピューターといえば、近年では乃木坂46のテレビCMがおなじみの、ノートPCやデスクトップPC、タブレット、液晶ディスプレイなどを扱う独立系PCメーカーだ。
最大の特徴は、PCの仕様を自由にカスタマイズして購入できる「BTO(Build To Order)」に特化していること。販売しているPCのほとんどで、CPUやビデオカードの種類、メモリや内蔵ストレージの容量などを自由にカスタマイズできる。そして、それらPC製品は飯山工場に加え、長野と須坂の協力工場を加えた3拠点で製造し、製造拠点から直接出荷されるのだ。
マウスコンピューターが扱う製品は、幅広いユーザーをターゲットとする「mouse」、法人向けやエデュケーション向け製品、サーバーなどをラインアップする「MousePro」にクリエイター向けPCの「DAIV」、ゲーミングPCの「G-Tune」、そして液晶ディスプレイの「iiyama」と5つのブランドに分けられる。そして、全てのブランドの製品で「市場ニーズに適合し、日本品質、新規性、高コストパフォーマンスを兼ね備えた製品」を送り出すという基本方針のもとに製品を開発しているという。
そういった中、新しい取り組みとして2018年末から力を入れているのがノートPCでのナローベゼルの実現で、2019年末以降にかけてほぼすべてのノートPCが画面占有率が80%を超える見込みだという。また、リーズナブルな薄型軽量ノートPCを実現するために、マウスコンピューターとして初めてボディ素材にマグネシウム合金を採用した。整形の難しさや歩留まりの低さに苦労したとのことだが、足かけ9カ月の開発期間を経て、満を持して6月24日に重量1.13kgの14型ノート「m-Book X」の発売にこぎ着けた。
このほか、ゲーマー向けやクリエイター向けノートPCに対しリフレッシュレート最大240Hz対応ディスプレイや有機ELディスプレイといった新たなディスプレイ選択肢の提供したり、ユーザーから不満の声が多かった日本語キーボードの改善、CPUやGPU、SSDなどキーデバイスの高性能化に伴う優れた冷却性と静音性の両立という課題に取り組んだりすることで、満足度の高い製品を送り出せるよう努力を続けていると説明した。
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