オンライン英会話事業を手がけるレアジョブの子会社で、文教向けサービスを展開するエンビジョンは6月19日、西日本電信電話(NTT西日本)と協業すると発表した。小中学校向け遠隔授業ソリューション「つながる教室“ENGLISH”」を7月から販売し、2020年4月に提供を開始する。
つながる教室“ENGLISH”は、外国人講師とオンラインで接続し、遠隔授業形式で英会話レッスンを提供。学校のニーズに合わせて「一斉」「ペア」「マンツーマン」の3つの形式でサービスを展開するもの。
同社は、2015年4月にレアジョブの文教事業として設立以来、佐賀県上峰町・山形県長井市・北海道夕張市など、全国の教育委員会向けにオンライン英会話サービスを提供。2019年4月末時点で全国230校以上に利用されているという。
一方のNTT西日本は、ITを活用した学習環境の整備で西日本エリアの自治体・教育委員会に対して幅広くサービスを展開。その中で、IT機器によって離れた教室と教室をつなぎ、新たな教育機会や多様性に触れられる遠隔授業ソリューション「つながる教室」を2015年から提供している。
エンビジョンによると、NTT西日本が培ってきた遠隔授業のノウハウと、同社が提供する外国人講師によるオンラインレッスンのノウハウを融合。文部科学省の「学校ICT環境整備促進実証研究事業」の採択を受けたことから、2018年10月より高知県土佐町小中学校での実証を進めてきたという。同実証を通じて、現場の児童・生徒の反応や、教員を含めた関係者との協議を踏まえ、つながる教室“ENGLISH”の提供を決めたという。
両社は、2020年4月の正式提供に先立ち、西日本エリア(富山県、岐阜県、静岡県以西の30府県)においてモニター校を数校募集する。提供条件や通信環境、端末整備の状況などをヒアリングの上、モニター校を決める予定で、詳細はエンビジョンまで連絡してほしいとしている。
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