Amazonは米国時間6月18日、GE Capital Aviation Services(GECAS)から貨物機の「Boeing 737-800」をさらに15機リースすることで合意したと発表した。「Prime」サービスの配送日数短縮に向けて、貨物機の拡充を続けている。
Amazonは2019年に入って5機のレンタルでGECASと既に合意しており、今回の15機はこれに追加される。同社は現在、42機の貨物機を運航中で、2021年までに70機に拡大する予定だ。
Amazonは、米国におけるPrimeサービスの2日以内配送を翌日配送に移行するために多額の資金を投入しており、貨物機の拡充はその取り組みの一環だ。この取り組みは、Prime会員に対する配送時間の短縮という形で既に功を奏しており、Walmartなどの競合他社に対するAmazonの競争力の維持にも役立つ可能性がある。
Amazonは4月、翌日配送への移行に向けて出荷インフラを強化するために、現四半期に8億ドル(約870億円)を投入するとしていた。最高経営責任者(CEO)のJeff Bezos氏は5月、15億ドル(約1600億円)を投じてケンタッキー州ヘブロンに新たに建設した航空貨物ハブの起工式に出席した。Amazonは、1万台のトラックトレーラーからなる配送網も構築している。
しかし、この取り組みは同社に新たな課題をもたらしている。Prime Airのパイロットらは絶えず、低賃金と劣悪な労働条件に関する不満を訴えている。また、FedExは6月、Amazonとの米国内の航空貨物輸送契約を更新しないと発表した。Amazonが独自の配送網を拡大していることに対する反応であると、広く考えられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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