ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、6月13~16日まで東京ビッグサイトにて開催している「東京おもちゃショー2019」に、ロボットトイ「toio」を出展。そのなかで、専用タイトル第4弾「トイオ・ドライブ」を2019年秋に発売することをはじめ、ビジュアルプログラミングのWindows対応や、「toioコアキューブ」の技術仕様を公開することもあわせて発表した。
toioは、本体にあたる「toioコンソール」、モーター内蔵で動き回るキューブ型ロボット「toioコアキューブ」、コントローラの「toioリング」、キューブの下に敷くマットで構成。さまざまなジャンルの専用タイトルと組み合わせて、アクションゲームやパズルゲーム、プログラミングや動きのある工作など、直接おもちゃを作り、操作することで、枠にとらわれない自由な遊びを楽しむことができる新しいプラットフォームとしている。
トイオ・ドライブでは、toioの特徴である絶対位置検出技術と自動制御を活用。マット上の街の中で起こるさまざまなイベントのなかで、運搬や追跡、巡回といったミッションを攻略したり、サーキットでバーサスレースやバトルなどを楽しむことができる。またマットを使用しなくても、ユーザー自身が自由にコースをレイアウトして、競争やドライブを楽しむこともできるという。特殊な走行動作やスキルを獲得するなどのやりこみ要素も備えられている。
toioでは小さなキューブ型ロボットでビジュアルプログラミングを利用できる環境をMacにて提供していたが、2019年度中にはWindowsにも対応する。
そして本格的なプログラミングを楽しみたいユーザー向けとして、toioコア キューブの技術仕様を、6月13日に公開した。キューブとPCやスマートデバイスなどをBluetooth接続し、ユーザー自らが作成したコンテンツを使って表現することができる。JavaScriptなどのプログラミング言語を活用し、トイオ・コレクションの専用プレイマットと組み合わせることで、座標を使った「toio」ならではの複雑なプログラミングが楽しめるという。
今後の展開として、専用タイトルやプログラミングを活用したtoioのロボットコンテストを、定期的に開催。第1弾として、東京おもちゃショー2019のtoioブースにて「toioとレゴブロックで親子クラフトファイター選手権」(事前予約制)を開催。レゴブロックを使って自分で作るオリジナルのクラフトファイターを、toioのキューブ型ロボットに装着し、相撲に似たルールを用いた対戦形式のロボット競技会となっている。今後、プログラミングによる高度な動きで対戦を行う競技会や、課題解決型のコンテストなども実施予定としている。
なお、東京おもちゃショー2019においてトイオ・ドライブと日産自動車がコラボ。日産の「セレナ」をトイオ・ドライブの世界観にアレンジした特別ペーパークラフトを制作。ブース内のトイオ・ドライブコーナーで実際にtoioコアキューブにかぶせて操作できるほか、体験者全員にペーパークラフトを配布するとしている。
トイオ・ドライブのプロデューサーを務めるSIE WWS Japan Studioの小番芳範氏は「2台あるので友だちと対戦できるのは当然として、コンピュータが1台の車を操り、プレーヤーを楽しませてくれるというのが、toioらしい遊び方」とコメント。また、toioの開発者であるSIE T事業企画室課長の田中章愛氏は「ロボット技術を駆使した、これまでにないドライブ体験が楽しめる。また、これまでのタイトルよりも、エンタテインメント性を高めたタイトル」と語る。
またtoioについて田中氏は、教育現場から好評を得ていることや、2017年の東京おもちゃショーで発表したことに触れつつ「実世界の新しい遊び、新しいインタラクティブエンタテインメントを作ると、そのことを追求した。これからもこの世界を広げていきたい」と語った。
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