Appleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏は、プライバシーをめぐって競合するテクノロジー企業に挑もうとしているのではなく、また一部で指摘されていたようにプライバシーを「手の届かない高価なもの」にするつもりもないと述べた。
Cook氏は、新しい認証オプション「Sign In with Apple」の発表から数時間後、Appleのプライバシーをめぐるこの動きについて、ユーザーデータの取り扱いを誤って批判を浴びているFacebookやGoogleを当惑させる狙いがあるのではないかとする見方を退けた。
Appleは米国時間6月3日、「Worldwide Developers Conference(WWDC)2019」でSign In with Appleを発表した。同社は、FacebookやGoogleのアカウントを利用するログインに言及し、オンラインのユーザーを追跡すると述べたが、Sign In with Appleはそのような問題を解決するソリューションだと説明した。
Cook氏は、CBS NewsのNorah O'Donnell氏によるインタビューで次のように述べた。「われわれは誰かを狙い撃ちにしているわけではない。ユーザーに焦点を当てている。そしてユーザーは、監視されることなくウェブの多くのサービスを横断して利用できる機能を求めている」
「われわれは、プライバシーの保護を前進させている。これはユーザーからのリクエストとして非常に妥当だと私は思う」(Cook氏)
Cook氏はまた、プライバシーや、プライバシーの欠如に内在するリスクに気づくユーザーが増えているとも語った。
Cook氏はCBS Newsに対し、次のように述べた。「これはわが国にとって良いことではない。誰もがプライバシーなどないと考えるようになる状況は想像できるはずだ。プライバシーがなければ、表現の自由は弱まるしかない」
(情報開示:CBS Newsは米CNETの親会社であるCBSの子会社だ)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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