アップル、複数箇所で折りたためるディスプレイの特許を取得

Oscar Gonzalez (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 長谷睦 (ガリレオ)2019年05月30日 10時02分

 ディスプレイに問題が報告され、発売が延期になった折りたたみ式スマートフォン「Galaxy Fold」に関しては、製造元のサムスンが問題の解明を続けている。そんな中、Appleによる折りたたみ式デバイスの登場の可能性を示唆する、新たな特許の存在が判明した。

提供:Apple/USPTO
提供:Apple/USPTO

 米国特許商標局は米国時間5月28日、「電子機器向けの折りたたみ可能なカバーとディスプレイ」に関する特許をAppleに発行した。このディスプレイが「iPhone」や「iPad」など、Appleの新しい製品に向けたものなのかに関しては具体的な記述は無く、単に電子機器向けと記されている。この特許で示されているのは、何通りかの形状に折りたたみ可能なディスプレイで、中には複数箇所が折れ曲がるものもある。

 この特許はAppleが2018年1月12日に出願したもので、Patently Appleがいち早く報じていた。だが、Appleが折りたたみ式の電子機器に関する特許を出願したのはこれが初めてではない。2019年2月、Appleが折り畳み可能なクラムシェル型スマートフォンの図面を特許文書に追加したことが明らかになったが、これはもともと2011年に出願されたものだ。

提供:Apple/USPTO
提供:Apple/USPTO

 この特許文書の更新が明らかになったのは、サムスンがGalaxy Foldを初披露したのとほぼ同時期だった。Galaxy Foldは価格が1980ドル(約22万円)で、当初は4月26日に発売予定だったが、一部レビュー機で画面の不具合が発覚し、発売が延期されている。

 Appleが折りたたみ可能なカバーとディスプレイの特許を取得したからといって、折りたたみ式のiPhoneが数年以内に登場するかと言えば、必ずしもそうなるとは言えない。Appleにコメントを求めたが、すぐには返事を得られなかった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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