今年で創業50周年を迎えたAdvanced Micro Devices(AMD)は、プロセッサーアーキテクチャーを大幅に改良するという昔ながらのやり方でこれを祝った。
AMDは台湾で開幕したコンピューター関連展示会「Computex 2019」において、新しい7nmアーキテクチャーを採用する一連のCPUおよびGPU製品を発表した。CPUは「Zen 2」、GPUのほうは新しい「NAVI」を採用する。
Computex 2019の基調講演で「あともう1つ」として発表されたのが、「Ryzen 9 3900X」CPUだ。「妥協のない」Ryzen 9 3900Xは、Intelの最高ランクCPU「Core i9 9920X」の競合製品となり、12コアでブーストクロック4.6GHzを誇る。熱設計電力(TDP)は105ワットとCore i9 9920Xの165ワットより高効率で、さらに重要な価格面では1199ドルのCore i9 9920Xに対し、7月7日に発売予定のRyzen 9 3900Xは499ドルだ。
米国以外での発売価格および発売予定日は明らかになっていない。
AMDはその他、2種類のデスクトップコンピューター向けプロセッサーを発表した。価格329ドルの「Ryzen 7 3700X」は、初の7nm採用デスクトップCPUとなる。この8コアプロセッサーのベースクロックは3.6GHz(ブーストクロックは4.4GHz)で、TDPは65ワットだ(2018年の「Ryzen 7 2700X」は105ワット)。AMDはIntelの「Core i7-9700K」プロセッサー(価格379ドル)と比較し、壇上で示した「Cinebench」テストでは、3700Xのほうが約30%高速という結果が出た。
もう1つはデスクトップゲーマー向けの「Ryzen 7 3800X」(価格399ドル)だ。同じく8コアCPUで、ベースクロックは3.9GHz(ブーストクロックは4.5GHz)、TDPは105ワットだ。AMDによると、Intelの「Core i9-9900K」(価格479ドル)の競合製品になるという。
NAVI採用のGPUも、Ryzen CPUと同じく7月の発売予定だが、価格は明らかになっておらず、6月に開催される「E3」で発表する予定だとAMDは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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