セキュリティ専門家のBrian Krebs氏によると、権原保険サービスなどを提供するFirst American Financialのウェブサイトで、銀行口座情報や社会保障番号、運転免許証の画像、住宅ローンと納税の記録を含む、何億件もの記録が閲覧可能な状態になっていたという。
Krebs氏によると、First American Financialのサイトでは、適切なURLを知っている人なら誰でも約8億8500万件のファイルにアクセスできる状態だったという。パスワードは不要で、ウェブブラウザーさえあればアクセスが可能だったようだ。それらの情報は米国時間5月24日に保護されたが、詐欺師などによるデータへのアクセスがあったのか、また悪用されたかどうかは明らかにされていない。
報道によると、ある不動産開発業者が、URLの末尾の数字列を変更すればFirst Americanのウェブサイト上の機密文書にアクセスできることに気づき、Krebs氏に報告した。確認された最も古い文書は2003年のもので、データには2019年までの記録が含まれていた。
First Americanは声明で、この問題を修正したと述べた。
同社は、「当社は現在、これが顧客情報のセキュリティに及ぼした影響の有無とその内容を評価している」とし、「当社の顧客データへの重大な不正アクセスがなかったかことを確実にするため、外部のフォレンジック企業と契約した」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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