デンソーウェーブは5月22日、新型QRコード「tQR」を用いたホームドア開閉システムが、東京都交通局に採用されたと発表した。
従来型のホームドアでは、車両ドアとホームドアの開閉を連動させるために、各編成に通信制御機器を設置する必要があった。また、制御通信機器を設置しない場合、車掌が車両ドアとホームドアをそれぞれ操作する必要があり、駅停車時間が増加していた。
今回のシステムでは、デンソーウェーブと東京都交通局が共同開発したtQRを用いることで、車両側にはQRコードを貼るだけでホームドアを制御できるシステムを構築。車両側に通信制御機器を設置する必要がなくなり、車両改修工期の短縮を実現した。また、車掌の車両ドア操作に連動してホームドアが開閉するため、ホームドア設置による駅停車時間の延長抑制にも貢献する。
このシステムを活用したホームドアは、6月8日の終電後に、都営地下鉄浅草線の新橋駅に設置。10月頃より運用を開始する。東京都交通局は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催までに大門駅、三田駅、泉岳寺駅にホームドアを整備するほか、2023年までに浅草線全駅へのホームドア設置を目指すとしている。
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