KDDIと住友商事は5月22日、シンガポールにおける合弁会社「FUNCREATE」(持株比率は、KDDI51%、住友商事49%)の子会社である「FUNCREATE MYANMAR」を通じて、ミャンマー連邦共和国においてモバイルゲーム事業に参入すると発表した。同国でパブリッシング事業を共同運営する。
人口約5300万人のミャンマーでは、携帯電話の普及率が100%を超えており、その7割以上はスマートフォンを利用しているという。携帯電話市場の進展にともない、モバイルゲーム市場は今後、年平均成長率(CAGR)52%で成長が見込まれる分野であり、同事業では提供する各ゲームタイトルで100万ダウンロード超を目指すとしている。
FUNCREATEおよびFUNCREATE MYANMARでは、日本をはじめ各国のモバイルゲームを収集し、ミャンマー向けにローカライズしたうえで現地で配信するほか、イベントを通じたプロモーション活動を推進。世界で人気のモバイルゲームをミャンマー全域に送り届けるとしている。
また、今回のゲーム事業参入にあわせて、KDDIはシンガポールを拠点に、アジア圏においてゲームの調達、開発、運用や、マーケティングに優れた知見を有するモバイルゲーム事業者のGO GAMEと戦略的パートナーシップを構築。KDDIのスマートフォンアプリの経験、知見とあわせ、相乗効果を図る。
住友商事では、アニメなどのコンテンツの海外事業展開に注力しており、その一環として2018年に北米を中心としたモバイルゲーム販売事業への取り組みを開始している。同事業では、これまで得た知見を生かし、ミャンマー市場に即したモバイルゲーム事業のマーケティング戦略の立案や実行を担う。
加えて両社は、ミャンマー国営郵便・電気通信事業体MPT(Myanma Posts and Telecommunications)と共同で通信事業を展開。同事業においては、当該通信事業の顧客基盤と、両社のモバイルゲーム事業に関する知見や経験を融合させることで、ミャンマー経済や産業の発展などに貢献していくという。
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