ネクソンは3月22日、同社のモバイルゲーム事業の動向をメディア向けに説明する「NEXON Mobile Media Day」を開催。新作4タイトルを発表したほか、傘下のgloopsを含めて年内に10タイトルをリリース予定であることを明らかにした。
説明にあたったネクソン モバイル事業本部本部長の金起漢氏は冒頭、国内におけるモバイルゲーム市場について、近年は「IPタイトルの存在感」と「海外タイトルの台頭」の2つがポイントとして挙げられるという。2018年1月~2月におけるセールスランキングトップ100タイトルでは、IPタイトルは45本と約半数を占める。さらに、海外タイトルは2015年の9本から17本へと増えており、そのうち中国や韓国のタイトルが13本となっている。金氏は、ネクソンが中国や韓国で開発しているタイトルを多く抱えていることから「ビジネスとしては追い風」と語る。
2017年においては上半期に月一本ペースで新作を投入していたが、下半期は「StraStella」と「三國志曹操伝」の2本にとどまった。その背景には、日本市場の競争が激しいため、ひとつひとつのクオリティを高めていく方針にしたことと、それに付随してローカライズやカルチャライズに力を入れたためという。これと並行して既存タイトルの安定運用に務めていたと語った。
新作については4タイトルを発表。まずは、「HIT」を開発したNAT GAMESが手掛ける新規タイトル「OVERHIT」。韓国では2017年11月に配信を開始しているタイトルで、120を超えるキャラクターが登場するヒーロー収集型RPGとしている。現在は日本向けのローカライズを行っている段階で、キャラクタービジュアルの修正のほか、ゼロベースから書き直したオリジナルシナリオも用意するという。
韓国ですでに配信しているオープンワールド型のMMORPG「DURANGO」も、年内の国内配信を正式発表。ゲーム開発スタジオ「What!Studio」が手掛け、ネクソングループでは最高となる250万名の事前登録を集めたタイトルで、現代から恐竜が生息する原始的な異世界「Durango」を舞台に、サバイバル生活を楽しむ内容となっている。
“超巨大ボスハンティングRPG”と名付けられた3Dアクションゲーム「GIGANT SHOCK」は、世界に先駆け日本からサービスを開始する予定で、事前登録がすでに開始されている。4月10日からは、期間限定のベータテストも開催する。
最後にgloops開発による「ドラゴン騎士団」を発表。かつてgloopsが配信していた「大進撃!!ドラゴン騎士団」の世界観やキャラクターを引き継いだ新作タイトル。ネクソンがパブリッシングを担当する。
なお今後については、まずgloopsについては開発スタジオ制に移行したほか、ネクソンと一部業務を統合。ことパブリッシングに関しては基本的にネクソンが担う体制にするという。また、2018年は上記4タイトルを含む10タイトルのリリースを計画。有名IPを使ったタイトルのほか、ガンシューティング、MMORPGも用意しているという。
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